[二十歳のあなたへ], From, 千春, to, 佳歩

 二十歳の佳歩へ、こんにちは。
現在の私は27歳。7年前のあなたに手紙を書いている。
元気にしている?ご飯をちゃんと食べて眠っているかな。あの頃は今より無理をしてしまいがちだったから心配。
私の記憶では、佳歩はあまり元気ではないかもしれない。いろいろあって、疲れちゃってると思う。大丈夫かなんて聞けないくらいに。
こんなことを書くと幻滅されてしまうかもしれないけれど、私は少し安心したの。
大学に入りたての19歳の佳歩は、どこか張り詰めて無理をしているように見えたから。楽しいこともあったかもしれないけど、どこかいつも焦っているように見えた。必死で誰かに合わせて、少しずつ自分をすり減らしているような気がしてた。
だからね、ちょっと安心してしまった。全然いいことではないとわかってるけど、大学や人と離れることができてよかったかもしれないって思ってる。それが大きい傷と引き換えでも。
でも、一つも無駄じゃなかったよ。無理も背伸びも頑張ったのも、少しも無駄になってない。27歳の佳歩はちゃんと過去の経験を力にしてる。私はよく知ってる。
27歳の佳歩は元気に暮らしてるよ。大変な中にも楽しみを見つけて素敵に輝いてる。夢見た格好いい女性になっている。私は知識を吸収している時の佳歩がとても好き。
今はしんどくて不安ばかりかもしれない。もうどこへも行けないって思っているかもしれない。
それでいいよ、当然のことだから。辛いのは頑張ってきた証拠だから。
どこかへ行きたい時も、どこへも行けない時も大丈夫。何を夢見ていても、将来なんて一つもわからなくても大丈夫。
私はいつも応援しているし、大好きだから。

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