"人が少ないマッチングプラットフォームは魅力がない"論争に終止符を打ちたいと思う

「人が少ないマッチングプラットフォームは魅力がない」

上記のような論調をよく聞くのですが、この件についてマッチングプラットフォーム経営歴13年の僕が持論を述べたいと思います。

結論から言うと「半分当たっているし半分間違っている」と言った感じ。なんとも煮え切らない感じで申し訳ないですが。

まぁ結局マッチングのジャンル・設計によるのかなと。
恋愛にしろ仕事にしろ習い事にしろ「なるべく多くから選びたい」というニーズはある。そういったニーズを持った人には人が少ないマッチングプラットフォームは魅力的に映らないと思う。

ただ、そういったニーズとは逆で「特定のベストな人を選びたい」というニーズも多い。恋愛は分からんけど仕事とか習い事はこういったニーズの方が多いんじゃないかな。「特定のベストな人を選びたい」という人にとってプラットフォームの人の多さは全くもって関係ない。

習い事に例えると・・・ジャズギターを習いたいと思っている人にとっては

A:メタル、ハードロック、フォークソングどんなジャンルでもありとあらゆる先生がいます。ただしジャズギターの先生だけ現在不在です。
B:先生は多くありませんがジャズギターのベテラン先生がいます。

という選択肢があった場合にBの方が魅力的に感じるはず。
こういった場合にはプラットフォームの参加者の大小は関係ない。

あとは「よりどりみどりですよ!」という見せ方ではなく「あなたに合った最高の人を」という見せ方・設計をするだけ。

よくプラットフォームビジネスをやりたいという人が誰かに相談すると決まって「マッチングする両方を集めなければいけないから無理ゲー」という意見が出る。この論調にちょっと違和感を感じたため持論を書きました。

マッチングプラットフォームは扱うジャンルと設計によって、参入の余地はあるよ、というお話でした。(結局事業を大きくする場合には人の多さは大事だけどね・・・ただユーザーが感じるプラットフォームの魅力と、事業としての参入のしやすさはまた別の話)

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