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ものを考えないという生存本能

保育園から子どもが出てしまい亡くなったというニュースを見て、胸がつぶれそうだった。

妊娠しているときに、無事生まれるかどうか、無事生まれても怪我や病気をしたら、いじめられたら、わかりあえなくなったら、どうしようと死ぬほど考えた。考えすぎてわからなくなるほど考えて、頭のネジ穴がバカになって、それから考えるのをやめた。意識的にというよりは、一定以上考えられなくなった。

考えて納得できるときを待っていたら、一生子どもを持とうとは思えなかっただろう。だからある一定のところで考えられなくなるのは、生存本能なのかもしれない。

中学生の長男が22時過ぎに塾から帰ってくるのも、小学生の次男が真っ暗になるまで公園で遊んでいるのも、冷静に考えれば不安でたまらない。だから考えなくて済むように、仕事したり自分のことで手一杯になるように仕向けてるのかもな。

遠くで起きていることや自分の力でどうにもならないことを、知ろうとしたり考えたりすることをやめている。そのせいにばかりしてはいけないと思うけど。

今回のような事件があると、今ある私の日常は、私が見ようとして見ている世界の中のことなんだと思い出して、怖くなる。

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