Let it be 〜なるように、なるよ〜
はじめてのnote。
書く書く詐欺になっていたので勇気を出して書いてみます。
テーマは「#社会人1年目の私へ」
締切間近のあのコンテストです。
ずっと追っていたこのお題、「自分が書くなら・・・」と思っていましたがいざ書こうとすると難しい・・・
私の社会人1年目といえば第1志望の会社に入社してやっと今頃配属が決まった頃ですかね。振り返りながら書いてみましょう。
社会人1年目、6月ーー
私はとある大手広告代理店のグループ会社のいわゆる「デジタルエージェンシー」と言う業種の会社で働いていました。
大学の頃にゼミで地元の商店街で100年以上続く老舗の麹屋さんのwebサイトを企画・制作するという仕事が自分にとって運命的におもしろく、webサイトをつくる仕事を探していました。そんな就職活動中に運命的に出会った「明日の広告」という本に影響を受け、広告代理店×コミュニケーションプランニング×webという軸で仕事を探し、なんとか入った会社でした。
「WEBディレクターになってwebサイトの企画や制作に携わりたい!」
そう思って意気揚々と研修をこなし、最初に配属されたのはなんとウェブ解析などの「データ分析」と「コンサルティング」が仕事の部署。
今でこそ「データサイエンティスト」などデータ分析の仕事は重要視されていますが、当時はまだブームの前。特に私はまったく興味がなく、統計学などに苦手意識があったので「なんで自分はこんなとこに配属されたのか」と打ちひしがれていました。
「朝来たらExcelを開いて、帰るときにExcelを閉じる」
よく当時の自分の仕事のことをそう言っていました。
おもしろそうなプロジェクトにどんどん関わっていく同期を横目に、アクセス解析ツールからデータをダウンロードして集計してグラフ化。間違いがないかを確認して先輩に報告する。という地味な仕事をこなしていました。
きっと今ごろ「あーあ・・・」と思っている頃でしょう。
「おい、自分!その仕事、後ですごく役に立つぞ!」
と近くにいたら言ってあげたいのですが、きっと話したところで「そんなわけない」と思われるのがオチだと思います(笑)
その後、データ分析の仕事はちょっとずつ面白くなっていくんですけどね。
データから画面の向こう側にいる人の意識・無意識が垣間見えたり、データをもとにした改善提案は新人でもベテランのプランナーやお客様と対等に渡り合うための武器になることを知ります。まさかそのベースがあったことで若くして本を書くチャンスももらえるなんてね。絶対に当時の自分には想像できないと思います。
あの時、よく自分を支えるために聞いていた歌があります。
それはビートルズの「Let it be」
うん、今聞いてもいい歌。沁みますね。
もしあの時の自分に言ってあげることがあるとしたらこの「Let it be」のように「なるように、なるよ」ということかもしれません。
「流れに身を委ねる」という意味なのかな。
思っていたのと全然違う流れに入ってしまう時、ありますよね。
でも、流れに逆らうのは大変です。特になんの戦略も実力も持っていないときはガムシャラに逆らっても、とても非効率です。非効率な分、とても疲れます。折れちゃいそうになります。
そんな時は案外流れに身を任せると良いと思います。
だいたい最初の配属なんて悪意がなければ適正を見て決められます。人を育てるプロが「こいつはこっちが向いてる」と思ってディレクションをしてくれています。
なかなかわかりにくいですが、客観的には方向が合っていることが多いはずです。
あと、流されるついでに流れに乗ってみると案外どこかでつながっていたりします。自分の経験だとその後やりたいと思っていた「コミュニケーションプランニング」にも携わることができるのですが、当時の「データ分析」の経験はとても役に立ちます。むしろ「ないとできない」というぐらい武器になります。
もちろん「惰性で流されろ」と言ってるわけではありません。
流されているだけでは、自分が当初目指していた場所にはたどり着けないと思います。
でも、目の前の波にただただ「苦しい」と思うのではなく「まあ、なるようになるか」と思うだけで視界がちょっとだけ広がる気がします。
流れを冷静になって見ることで、分かってくることもあると思います。
流れを理解した上で逆らったり別の川を探したりするほうが、効率的です。
そのほうが、疲れないはず。折れにくいはず。
折れずに続けたことは、何であれ身につきます。
身についたことがいつか役に立つはずです。
無理せず、一歩一歩歩んでいきましょう。
この文章を書くきっかけをくれた、あのときの自分に感謝して、明日もちょっとだけがんばりたいと思います。
また、このハイパー長い駄文を読んでくれた方、ありがとうございます!
読んでいただいて、少しでも気が楽になる方がいたら嬉しいです。
ありがとうございました。
サポート、こんな私にサポートしてくれる奇特な方がいたら・・・そんな方がいたらとても私にとっては貴重な存在です。