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梅の着物で、梅をみに

ただの着物沼による記録。
天気も良い週末に、大阪天満宮の梅を観にいくことにした。梅の着物で。

梅柄の着物

友人から譲ってもらった梅柄の小紋。めっちゃ梅なのに、なぜかひとえに仕立ててある。「梅柄の単なんて、いつ着るんだ」と思って着ていないままだった。

もういっそ、梅の季節にタートルネックと合わせて和洋折衷コーデで着た方がオシャレでは? と思って、一念発起。

コーデに迷いはじめる

軽めの着物なので、半幅帯が合うのでは、と大塚呉服店の帯を持ってくる。なんか思ってたのとチガウ。この着物、実は軽くないのでは

からのアンティーク風

と思って、ゴフクヤサンドットコムの帯を持ってくる。帯締めはアンティーク。今度は帯が重いな…

梅づくしだ!

いっそ梅づくしで!と塩瀬の帯を持ってくる。これは良いのでは?!オシャレなのでは?!と決めかけたが、お茶の日でもないのに白い塩瀬の帯を汚したら泣く、と思って諦める。

牛車の帯

大阪天満宮といえば、菅原道真公。
ということは、平安貴族と牛車の組み合わせは有りでは?!と出してみる。
渋くなりすぎて諦める。

現代風に

京袋帯を合わせたら、意外と合った。
洋風なイメージに寄せて帯留を合わせたら、意外と合った。コレダ!
帯揚げは爽やかにポリの黄色で

着付けた

すっごく久しぶりに着物を着た。
美術品を着ているみたいで、気持ちがいい。
ひとえなので、黒のタートルネックを着た。足元はショートブーツ。
いくら暖かくても、3月初旬に帯付き(羽織なし)で出かけるのは寒々しいので、タイで買ったストールを合わせた。

梅まつり!

3月3日大阪天満宮の梅まつり最終日

東風こち吹かば にほひをこせよ 梅の花
しばらく眺めていた

美しいなぁーと、しばらく眺めていたら、おじさん2人に盗撮されていた。せめて声をかけてから撮ってよと思っていたら、おばさま2人組に「あらー、かわいいわねぇ、綺麗に着てて、いいわねぇ〜!」と褒めてもらえてホクホクして帰った。

春の訪れを感じる。
白居易が、春の訪れを喜んだ歌があった。

が家の新燕しんえんか 春泥しゅんでいついば
乱花らんか ようや人眼じんがんを迷わさんと欲し
浅草せんそう わずかに馬蹄を没す

白居易 銭塘湖春行

今年の目標は、今までの反省から「意識して季節を楽しむこと」にしているので、こうして季節を体で感じて記憶に刻んでいきたい。


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