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ビンディング化して早速コケる

愛車サーリースチームローラー。ハンドル、サドル、チェーンリングと交換したので、次は「ペダル」に手を加えたい。

ビンディングペダルを取り入れることにした。今までペダルストラップを使っていたけれど、足の甲が常に圧迫されることが気になっていて。ピンディング化すればそんな不快感はなくなる(はず)

ビンディングペダルとは、専用のペダルと靴を用いて、足とペダルを固定する機構だ。スノボと似たような仕組み。足を45度程ひねれば外れるのだけど、うまく外れないと横転する危険性がある。ロードバイクでは一般的だけど、ピストバイクでは全く主流ではない。

さっそくメルカリでビンディングシューズを手に入れた。サイズが合わなくて窮屈。履くだけで圧迫される。そこで分厚いインソール(中敷き)を取り払い、薄いものと交換したら程好いフィット感になった。クリートを取りつけて、車体は専用ペダルに交換。準備OK。まずは体に馴染むまで練習しよう。車通りのない家の前で30分近く往復。ライド中のはめ込み、取り外しを繰り返す。最初は中々ハマらず戸惑ったけれど、やがてコツがわかってきた。外すことはそれほど難しくなくて、ちょっとひねれば確実に外れた。

続けて実践、往復30kmライド。走ってみると思っていた以上に快適だ。圧迫されることがないし、足の上下が余すことなく走りに変換されるので気持ちがいい。(全然怖くないんやんけ)すっかり気を大きくして、調子よく滑走していたそのとき。

突然わき道から軽自動車が頭を出した。まったく予見できていなかった。急ブレーキをかけて直前で制止。危ない。そのまま左に傾いていく車体。左足を斜めにひねってペダルを外・・・あれ、外れない。あれ。足をペダルに貼りつかせたまま体ごと横転。軽自動車のおっちゃんがウインドから身を乗り出して心配している。ゆっくり倒れたので痛みはまるでない。すぐに起き上がり笑顔で片手をあげる。恥ずかしくて急いでその場を走り去った。

不意なときに外せないなんて致命的。どんなタイミングでも外せるようしないと意味がない。しみじみ反省して帰宅。そのとき、自転車のカップホルダーに入れていたGR3が見当たらないことに気づいた。どこでなくしたのだろう。記憶をたどる。もしや横転したあのとき、自分ごと車体が横倒しになって、カップホルダーから吹き飛んだのでは。血の気が引いた。慌てて車に乗り換えて、祈るような気持ちで横転した場所まで舞い戻る。「あった」アスファルトに横たわるGR3。いやストリートエディションだけれども、と一人ツッコミながら(カメラもしっかり固定しておこう)と追い反省したのであった。