見出し画像

ファミキャン

孤高のソロキャンパー、友人家族たちとファミキャンするの巻。

ファミキャンは子供がメイン。
大人はつまみのようなものだ。

ひとり焚き火を愛しむ時間なんて存在しない。
椅子を持ってきて、わしの焚き火台を取り囲む子供たち。

「ねーねー、みんなの家には子供がいるのに、何ではるれい(呼び捨てにする)の家にはいないの?」

焚き火の前では何でも話せるというけれど、子供にも効果あるんかーい。

「うちには猫がいるからね」

答えになっていない返答を焔に溶かして無心で薪をくべる。

雨の夜を超えて、濡れたテントを畳んで。

子供たちの名残惜しそうな目線と、振り続ける手に
(これはこれで、幸せなCAMPの1ページ)
笑顔で右手を振りまくりながら、そんな風に思うのだった。