この混乱の世界の中でフジロック2021配信を観て思えたこと

ミュージシャンとフジロックは、音楽と音楽を愛する人(好きな人、それでご飯を食べている人)を守っている。切り取りでは分からないさまざまな人生の文脈が交錯してそこに立っている。

医者が患者を守るように、教師が子どもを守るように、親が子を守るように。


最初はもやもやした気持ちで観ていたけれど、アーティストの悲痛な演奏やMCでの苦しみを見ているうちに考えが変わった。それでもリズムを重ねて音を高らかに鳴らす姿を観るうちに感じ方が変わった。彼らも今のこの世界の矛盾と苦しさの中でステージに立っているって分かった。これは哀しみの叫びの祭りなんだとも思った。


分断ではなく思いやりと助け合いが必要だ。一部のメディアの愛のない記事やどっかの誰かの撮った写真でその世界をわかった気になることなく、想像を絶するほど多種多様なそれぞれの人が守っているものを尊重しながら、それ以外の人を傷つけないでいく道をみんなで探る先にしかこの今に出口はない。

ここからが勝負。がんばろ、みんな。
ほんとに、がんばろ。


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※以下、2021.8.22 23:21のツイートより 

自戒として残したく、ここに記しておきます。

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King Gnuの常田さんが最後のMCで話してくれたこと、僕は本当に救われました。観れてよかった。

4年前のルーキーステージからフジロックに出て、その恩で今ステージに立っているって。自分の大切な人を守ることをみんながやった先に今の状態を解決できる世界があるんじゃないかって。

それぞれの人生にそれぞれの文脈があるんだって分かった。一人ひとりが守りたいものを守ろうともがいてる世界が今なんだって分かった。

切り取られたものばかりが横行する世界で、自分の大切な人を守ることと他人を傷つけないことを両立していくこと。そして話をすることと心を開いて聴くこと。その思いやりの先に今の出口があるって思えた。

何もかも垣間見えてしまう世界でめんどくさい心持ちの僕も、悩んだ末にステージに立ってくれてありがとうって、開催してくれてありがとうって、心の底からやっと思えました。ミュージシャンは音楽を愛する人を守ればいいんだって思った。医者が患者を、先生が子どもを、親が子を守るように。

明日からも、他の人たちを思いやりながら、自分が本当に大切にしたい人を守っていきたいです。がんばろう、みんなで、がんばっていきたいです。

※Number Girlのステージにヒリヒリしながら、ROVOの音に打ちのめされながらだったけど、King Gnuが4年前のルーキーの最後にやった曲を今、メインステージの最後に演奏する姿にたどり着けてよかった。

(長くなってごめん!)

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