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『クリスマスケーキ』

残業続きで、やっと土曜日の休日ゆっくり寝てゆっくりテレビを観て、朝と昼を兼ねた食事を済ませて、知り合いにお礼の物として何か贈りたくて、有名パティシエのケーキ屋さんに向かった。
店は見えたが、近くの駐車場には満車で入れず、誘導のひとの案内で、徒歩で往復30分の所の駐車場に、と言うことだった。
歩きながら、お礼の物と自分のその日食べるのも買いたいと思った。店に着くと、60分待ちと表示されていた。 暖かかったので待ってもいいが、せっかくの休日だ。ゆっくり家で過ごしたい。なのでまた暫く歩いて駐車場に戻り、家で過ごした。そのケーキ屋さんが6時までと言うことで、そのあたりに行けば空いているかと思った。けれど予想に反し、まだ60分待ちだ。しかも寒い。自分の食べるぶんも買いたい。係りの人がいないが、暫くすると訊けて並んでいるところは違ってたみたいで、別の所に案内された。きれいなショートケーキが並んでいる。どれにしょうか。順番がやっと次で自分だ。
「お決まりですか?」
「焼き菓子を送りたいのですが…」と、私がいう。
「それでしたらこちらです」といって、店を出て係りの人に、
「贈り物です。お願い」
「こちらです」と案内された。始めに並んだ60分待ちの所だ。ケーキ買えず仕舞い。そして、寒い。
ケーキを買う時は、人はしあわせな時に買うらしいが、段々落ち込んできた。
なので、もう諦めて帰った。

ここのケーキ、クリスマスの日にも予約している。ケーキの受け取りに、
その日も60分待ちになるのだろうか。
ディナーの7時に間に合わなかったらどうしよう。

店の前でテーブルを出して、店員さんがサンタの服や帽子を被って
「クリスマスケーキ、いかがですかー」って。
そんな光景が好きだ。クリスマスって感じがする。今の状況ではそれは無理だね。

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