ロシア、ついにウクライナ侵攻

1. 2.24.未明、ついにロシア軍がウクライナへの軍事侵攻を開始。ウクライナ各地の軍事施設80ヶ所以上空爆で破壊。首都キエフの空港を巡ってロシア軍とウクライナ軍戦闘。数十人の犠牲者が出た模様。ウクライナ政府は緊急事態宣言発出。政府は国民に家にとどまるように指示。多くの国民がポーランドに脱出はじめる。プーチン氏はTV演説で親露系住民を守るための侵攻で国連憲章違反でないと強弁。バイデン大統領は「Agressor、すべての責任を負え」と非難。経済制裁強化を発表。効果は不透明。G7首脳がオンライン協議、強い言葉で非難。事態はどう収束するか?

*以下はnote「耳で学ぶ しまはる塾」でお話した内容ですが、事実関係は濃密なので、文字でも掲載することにしました。この小論では、ここ数日の展開を振り返って、皆様と状況を理解し、世界と日本への意味を考えたいと思います。

2. プーチン大統領、ウクライナ東部地域独立承認
・プーチン大統領、2.21.安全保障会議を開催、親露派勢力が実効支配するウクライナ東部の一部地域について独立を承認したと発表した。            

・対象は、親露派武装勢力がかつて一方的に独立を宣言した「ルガンスク人民共和国」と「ドネツク人民共和国」の2地域。ちなみに、人口はドネツク人民共和国が220万人、ルガンスク人民共和国が140万人、うちロシア国籍保持者が140万人、武装集団兵力は1.5万人。 
 
・プーチン氏は親露派の独立を承認する大統領令と2地域とロシアとの友好相互援助条約に署名。
・ロシア下院は2.15.この2地域を独立国家として認める法案に、プーチン氏の承認要請決議。親露派勢力も2.21.の安保会議に先立ち、あらためて独立承認を要請していた。
・会議後のTV演説で、プーチン氏はNATOの東方不拡大を求めたロシアの提案が無視され、ウクライナ軍からの攻撃で2地域の紛争が激化し情勢は危機的として独立承認の正当性を主張。

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