普通の車が欲しいのに普通じゃない

昨日、車の試乗にいった。16年乗ってるセカンドカーがさすがに厳しくなってきたのでそろそろ買い替えを検討しているところ。車自体は騙し騙しなら数年乗れそうな感じだけれども完全に壊れたタイミングでほしい車が存在しなくなっているかもしれない。というちょっと恐怖にも似た感覚がある。

試乗したのはスズキのスイフトRStというグレードで極々普通の車。でもこの極々普通という考えは10年以上前の車の常識であって今の常識とはかけ離れている車である。例えば、この車はアイドルストップがついていない、ハイブリットもない、1Lのターボ車ですこぶる燃費が悪い。駆動系は6AT。

今回は試乗車が全然みつからず60kmも離れた静岡県清水市まで足を延ばした。そのかいがあったというか、試乗した車はすこぶるよかった。1Lエンジンに3人乗ってもストレスなく加速する。ブレーキの利きもいい。右左折も楽、キビキビ曲がる。走る、曲がる、止まる、そして軽い。昭和生まれの感性ではこれが普通い良い車であったはず。試乗に同乗してくれた店長さんと話をすると、今はやっぱり違うみたい。

スズキのジムニーですらAT率が7割と嘆いていた。中古車もMTの方が高い時代は遠い昔のこと。ジムニーは燃費も悪くそれが理由であきらめる人も多いらしい、また私の世代では泥にまみれて山を走破するイメージだけどインスタ映えするデザイン故そういう使われ方は減ったようだ。

今後は普通の車というのはどんどんかわっていくのだろう。ちょっと前まではユーザーの大半が先進国だった自動車も今後はいろんな地域の沢山の人が当たり前のように使うはず。どんどん変わっていく。古き良きと私が懐古する車はやはりあたりまえでなくなるのは当然のことであろう。

寂しいことではあるけれども変化は当然のことなので受け入れていきたい。でも許される間はこのまま好きな車に乗り続けたい。