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就農した理由、就農までの道のり(3)研修中

研修中にあったこと、研修中にしてほしいこと
有機農家を目指し、有機農家で研修することにしました。
期間は2年。夫婦二人での研修です。それが突然11月ごろに「奥さんはもう来週で辞めてもらって、あんた(夫)も1年でいいだろう」と言われ、研修期間が変更されます。おそらくですが、園主が私のことをあまりよく思っていなかったのでしょう。

園主が私のことを気に食わなかった理由(思い当たるところ)
・ずかずか物を言う(おそらく男に対してもバシバシ言うのが気に入らなかった)
・当時アロマセラピーの勉強もしていたのですが、農業に集中してない感じに見えそれもよく思われていなかった。
・ばあちゃんと仲が良かったから。(親子仲が悪いようでばあちゃんと仲良くすると、なぜか嫌な顔されてました。
嫌がらせだろうなと思う作業も文句言わずこなしていましたが、突然の研修終了宣言により私は研修を早めに終わったのでした。
 
この時、一番夫婦喧嘩が多かったですね。こんな環境で朝から晩まで(だいたい朝6時から夕方5時、6時)働いて、そのあと夕飯も園主宅でとらねばならず、9時まで話を聞かされるような日々が続き、休みは週2回の半日のみ。(夏は夕方収穫もあるのでほぼ休みなし)給料?手当?1人5万円でした。当時、研修だしこちらは教えてもらっている立場、5万円でも仕方ないと思っていましたが、今思えばあり得ないことだらけでしたね。
 
そんな研修でしたが学んだこともあります。そもそも、農業を知らない私達、いつ何の野菜ができるかなんで知りませんでした。いつ種まくのか、どうやって収穫するのか、どうやって植えるのか、など農業全般の知識と作物の年間サイクルが身に付きました。農薬使わずにこれだけできるという現場も見ました。色々ありましたが、やらないよりはやってよかったと思います。

研修先で教えてほしいこと、あったら良かったと思うこと
研修先探すときに目安になれば幸いです。

・研修生といえども休みを用意してほしい。休みを利用して農地探し、情報収集もできる。なにより精神衛生上良くないです。

・農業に必要な資格取得をさせてほしい。大型特殊免許(農耕車限定)など農業始めると必要なのに、農業始めてしまうと忙しくてなかなか取りに行けない。研修中にそういう必要な資格を取らせて欲しいですね。

・農業経営についてのアドバイスが欲しい。もしくは県で主催している農業経営塾などに参加させて欲しい。経営計画書を書いて、それをみてアドバイスしてくれるような研修先が望ましい。

・賃金をちゃんと払ってほしい。やはり、研修生といえども最低賃金は出すべき。 研修先を探すときに、せめてこのくらいはクリアしている研修先がいいと思います。「普通」だよね。慣行農家さんや農業法人なら。そして、有機栽培ではなく慣行栽培で特産品作るならばJAの人が相談乗ってくれたり、農政課、もしくは県などが教えてくれたり、データをくれたりします。
 
有機栽培だとJAも絡んでなければ、県も市もどう対応したらいいかわからないのがほとんどです。研修先はあまり行政と絡んでいなかったので完全孤立状態。それでも、研修先は販路を自分で築き、売り上げも十分あったところは尊敬すべき点だと思っています。

農業してみて大事だと思っているのが、行政との付き合いです。独立当初は、有機農業なんてみんな怪訝な顔するし、私たちも「行政に頼るもんか」と思っていました。でも、行政とはちゃんと仲良くして情報交換できる仲、困ったときに相談できる仲になることがおすすめです。できれば、県職員、国の人たちとパイプを持っておくと相談しやすかったり、補助金の話が聞きやすかったりします。これも、慣行栽培で新規就農していればある程度できることなのですが有機栽培だとこれも個人で一から作ることになります。
 今は、有機栽培を推奨している市町村もあるのでそういうところを選んだ方がサポートはいっぱいあると思います。ただ、本当にそこで独立して経営していけるかは見極める必要がありそうです。

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まだ始めたばかりで更新は少しずつになります。それでも、フォローしてもらえると励みになります。次は「就農した理由、就農までの道のり(4)農地探し」を書きたいと思います。
【Podcast始めました】
「有機の孤独」農業って意外と孤独なんです。ましてや有機農業ってなかなか相談相手もいないし、忙しくて自由に時間も取れない。そんな日常の中で日々思ったことをつぶやき程度に配信してます。良かったらお聞きください。


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