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読書の秋

以前は本は購入して読む人間だったのだが、最近は数を読むようになったので図書館で借りてきている。

本棚がいっぱいになることもないし、お金もかからないのでとても便利だ。

私は中学2年生から高校2年生の間、あえて本を避けていた。

どうやら「言葉の感じ」というか、本の書き方、表現にものすごく好みがあって、苦手なものだと見ていて気分が悪くなってしまった。

もう一つ読まない理由があったとするなら、完璧に読もうとしすぎていたのもある。

わからない字は絶対に調べていたし、時間をかけて読むし、伏線だったと気づいたら前のページに戻ったりもする。

そうなると読書があまり好きにならなかったのも仕方ないと思う。

今でも、本を読むのは好きだが読み終えるのにとても時間がかかるので速読が出来るようにならないかと思っている。

最近は近代文学を読むようになった。

昔はラノベやネット小説を読んでいたのに、やけに難しい本を読むようになった。

小説だけではなく詩集も読むようになったのだが、中原中也が面白い。

有名どころだが、共感するだけでなく一つ一つの言葉が強烈で面白い。今度、また借りてきて読み直そうと思う。

あと、前に読んだ太宰治の人間失格もよかった。

この世は恐怖と絶望しかないような気がしてくる。

物語の最初から不幸のどん底なので、善人が苦しむところを見ないで済む!

読み手として情緒不安定にならずに済むから、途中で困難に合うよりずっと不幸の方がいいよね、と祖母に話したら理解は得られなかった。

今は老人と海を読んでいるのだが、60ページにして描写されている情景がわからずにいる。

鉤? 鉤素? 綱? 巻き綱? そもそも漁師の用語がわからない。

私が馬鹿なのか。

明日は「踊る自由」という新しめの詩集を借りに行くので、今日中に老人と海は読んでおきたい。

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