君はかつてコロコロでやっていたPBMa「コミックウォーズ」を知っているか

*この記事はひとしろ氏主宰の「定期更新型ネットゲーム Advent Calendar 2022」に向けた記事です。


https://note.com/szst/n/n980070757a5c

遡ること1990年。あのコロコロコミックで一つの企画が立ち上がりました。
その名も「コミックウォーズ」
読者が投稿したオリキャラやアイディアを元に、漫画のストーリーを構成。いわばプレイ・バイ・マガジン(PBMa)といったところでしょうか。
コロコロキッズだった私もこれは!と思いすぐさまオリキャラを投稿。
自分のキャラが漫画に登場するのを今か今かと待っていました。
まあ そんな日は こなかったんですけど。
というわけで、このコミックウォーズとはいかなるものだったか?をつらつらと書いていきます。

コミックウォーズとは?

文化人(でいいのかな?)のいとうせいこう氏が主宰した読者参加型企画です。
参加者は「紅竜軍」「白竜軍」の2チームから1つ選び、自分のPCを投稿します。
シナリオは最初の告知で10種ほど用意されていました。全部は覚えていないのですが…「超能力大戦」「宇宙大冒険」「ロボットバトル」みたいな感じだったと思います。
当時ロボアニメキッズだった自分は迷わず「ロボットバトル」を選択。
某おもしろかっこいいぜ!アニメのパク…インスパイア!みたいなやつをオリキャラと称して投稿(一応オリジナルと言えるぐらいには変えてたよ!)
参加者全員に「参加証明書」が送られます。これが登録証になります。
あとは自分の投稿が採用されるのを待ちつつ、毎号連載される漫画の展開に合わせてキャラやアイディアをガンガン投稿せよ!

記憶を元に応募キャラを再現。こんな感じだったはず。

最初はワクワク!だが…

自分の考えたキャラが漫画に登場!と聞いてワクワクしないキッズなんて居ません(?)
最初は今か今かとコロコロの発売が楽しみだったんですが…。
月刊紙ではレスポンスが悪すぎた。

1ヶ月も待って投稿が採用されないのを見てため息。
これをずっと繰り返すだけの強メンタルはなかった。
他の読者も同じ気持ちだったようで、立ち上げこそ盛り上がったもののだんだん尻すぼみになっていくのが伝わり。 最後はサービスとばかりに投稿を大放出!打ち切り気味に終了したのでした。
ちな、その大放出!でも自分のキャラはいなかったよ(かなしみ)

ネットがない時代ゆえに

当時の通信手段といえば電話か郵便。パソコン通信はあったけど、お金持ちマニアの社交場という扱い。インターネッツ?なにそれおいしいの?
一般人がメディアに参加するには雑誌や新聞やらに「投稿」するぐらいしかなかった。
当然、コミックウォーズもそうなります。
じゃあせめて週刊誌だったら?レスポンスは幾分早くなったかもですが。投稿チェックしてシナリオを纏めて漫画も描いて…と考えると、あまり変わらなかったか相当無理しないとダメだったか。
なので、月刊誌で展開したのも頷けるところではあります。
当時としては何も間違ってなかった。時代が早すぎたんや…。

でもやっぱり夢があった

参加証明書が送られてきたときは本当に嬉しくて、額縁つけて飾りました(マジ)
君がコロコロの漫画に参加できる!というのはなかなかに夢があったと思います。
今PB○という遊びをやっているのは、この企画に参加した経験あってのものです。
ありがとうコミックウォーズ。でも俺の考えたキャラもすみっこで良いから出してくれるともっと嬉しかったな!!

その後

いとうせいこう氏はNHKの番組で同じような企画に出演。こちらは大ヒットを収めたようです。
そうです「ビットワールド」です。
今の子は良いなー俺がキッズだったら投稿しまくってるだろうなー。と羨ましかったものです。
やっと時代が追いついたな。

補足

当時すでにPBMは存在したようです。コミックウォーズもPBMを参考に企画された可能性があります。
ただ、当時の自分は存在すら知りませんでした。参加費もお高かったようなので、たぶん知ってても参加できなかったと思いますが…。

調べたところ、作画担当のあすかあきお先生のブログが見つかりました。
僅かですが、当時の漫画のページも掲載されています。
そうですあのあすかあきお先生が描いてたんですよ。


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