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古くて新しい、しめ縄づくり

近所の公民館で教わる、しめ縄づくり。
これがないと、年が越せない。

ワラで縄をなう。
近所にいる、達人のおじさんが、丁寧に教えてくれる。


昔の人はよく考えたもんだ。細くて短いワラを、太くて長い縄にするなんて。手に水を付けながら、キュッキュッと編んでいく。毎年教わってるけど、慣れたころに終わるので、毎年初心者(笑)。


ワラは、3の倍数の本数にするとか、縄の向きは、通常は右巻きだけど正月飾りだけは左巻きにするだとか、習わしがある。
そこには、人智を超えた自然に対する畏怖があり、厳しい自然と共生していた昔の日本人の暮らしが、垣間見れる。

これは、車や玄関や台所に。
しめ縄って、こうやって手作りすると、クリスマスのリースみたいな可愛らしいオーナメントになって、なんだか新しくてワクワクする。


無病息災を願う魔よけだから、大切な人への贈り物にもする。今年は大切な人が遠くにいってしまったから、その人の幸せを祈りながら、縄をなう。うん、美しくできた。


南天という紅い実をつけて。
南天は、「難」を「転」じるという意味から。


健やかに幸せに暮らせますように。



こうやって、一つ一つ丁寧に、
年を越す準備。そんな田舎暮らし。

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