王さまシリーズ(寺村輝夫)

私は本ばかり読んでいる子どもでした。

小学校低学年の頃は、日曜日に家族で買い物に行くとき、私だけ私立図書館前で降ろしてもらい、数時間を図書館で過ごしました。一人でも全く寂しくないほどに本が好きでした。何より児童書コーナーで、大きな本棚の端から端まで「面白そうな本はないかなぁ」と探す時間が至福の時でした。

読書は、人から勧められる本を手に取ることもいいきっかけとなりますが、まず自分で「探す」ことが読書の面白さに気づく基本だと思います。

このブログでは、子どもが楽しめる本を紹介していきたいと思います。

最初は寺村輝夫さんの「王さまシリーズ」です。

「テレレッテ トロロット トゥルルットゥ タッタア」に象徴されるように、リズミカルな文章は、どんどんお話の世界に引き込んでくれました。

大臣たちのとぼけた感じも好きでした。たまに国民のシビアな反応もシュールで面白く。

一番記憶に残っているのは、「ゾウのたまご」のお話。子どもだから、ゾウがたまごを産まないなんて知りません笑。王さまと同じ気持ちでワクワクしながら、最後のオチで、なんじゃそりゃ笑!たまご産まないんかいっ!、と一人でグフグフ(←図書館なので大笑いはできないので)したのを覚えています。

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