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COOLPIX P950 レビュー

概要

 まず簡単にP950というカメラについて。P950はNikonが2020年に発売したコンパクトデジタルカメラ(以後コンデジ)です。しかしP950はコンデジに有るまじき超望遠レンズを搭載しています。驚異の最大357(35㎜換算で最大2000㎜相当)です。通常のコンデジはあって120㎜程度でしょう。ちなみに一眼レフカメラでよく使われる超望遠レンズは100-400㎜ですので、レンズとしては一眼レフカメラに迫るものだと言えるでしょう。この超望遠はNikonの公式サイトでも大々的に宣伝されています。なおこういったカメラはその特徴的な超望遠レンズから「ネオ一眼」と呼ばれています。それでは詳しくこのカメラを見ていきましょう。

広範囲をカバーする超望遠レンズ!

 P950は4.3-357㎜まで対応できるレンズを搭載しています。通常一眼レフカメラで遠くのものを撮影する場合、超望遠レンズや望遠レンズをつけなくてはいけません。その際、多くは近くのものを撮影することが出来なくなります。先ほどお話した100-400㎜では4.3-100㎜の間を撮影することはできません。ではレンズを交換すればよいではないか。そう思われる方もいらっしゃると思いますが、屋内ならまだしも屋外でレンズの付け替えはとても良い行為とはいえないのです。なぜならレンズ交換中にカメラとレンズの間にほこりなどのゴミが付着してしまい、写真に写りこんでしまうことがあるからです。それにレンズを交換するのは手間ですよね。加えてそんなにたくさんレンズを買ったりしては家計を圧迫すること間違いなしです……。

また焦点距離は換算~といったように表される見かけではない実際の焦点距離が存在します。P950は小さな光学センサーを搭載しているため最大357㎜の望遠でも一眼レフカメラ用の400㎜を超える2000㎜の望遠が可能なのです。それでは具体的に飛行機撮影を例に出しましょう。

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上に貼った二枚ですが、恐らく超望遠レンズを取り付けた一眼レフカメラでは同時に撮影できないことでしょう。カメラ一つでレンズ数本分の範囲をカバーできることは一眼レフカメラと比較した際に本機の利点となるでしょう。カメラ一つで様々な構図が撮影できますからレンズ分の荷物を他に回すこともできます!

RAW形式で撮影ができる!

 実はP950はRAW撮影ができるのです。まずRAWとはなんぞや、という方のために軽く説明いたしますと、カメラがとらえた場面をそのまま保存するというものです。写真ではなく、光の集合体で保存するのです。ちなみに一般にスマホで扱うのはJPEG形式というものです。ではRAW形式で撮影するメリットとは? RAWで撮影すると後から手直しができるのです。露光やホワイトバランスの調整やノイズの除去も可能になります。一眼レフカメラでは当たり前の機能ではありますが、コンデジでは珍しい機能になります。また飛行機の画像になってしまい申し訳ないのですが、未編集(JPEG)と編集(RAWを編集)の同じ画像を見てください。

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上が未編集、下が編集後の写真です。編集後のほうが鮮明にシルエットが出ていますよね。見ていただいた通り写真をより良くするためにはRAWで撮影することが大切になってきます。一般のコンデジや加えて他の多くのネオ一眼もこの機能を持っていない場合が多いです。P950ならではの機能といえます。

豊富な撮影モード!

P950には11もの撮影モードがあります。この中から個人的に嬉しいと思ったものをピックアップさせていただきます。まず第一にSモード(シャッター優先モード)です。飛行機をメインに撮影している私としてはSモードがあるのとないのとでは雲泥の差があります。次にMモード(マニュアル露出モード)です。これはシャッタースピードからF値(絞り値)、ISO感度まで自分で設定することが出来ます。また光線状況に応じてシャッタースピードが速すぎるか、適切か、それとも遅すぎるのかが右端に表示されるゲージによって一目でわかります。P950は最新モデルですので旧式の一眼レフカメラよりこのゲージが見やすくて便利です。最後に鳥モードです。鳥モードはISO感度などはオートですが、焦点距離をマニュアルで合わせることが出来、止まっている鳥を撮影するとき重宝しました。また飛んでいる鳥も慣れが必要ですが綺麗に撮影することが出来ます。

P950のデメリット!

ここまでメリットばかり述べてきましたが、デメリットについてもお話しさせてもらいたいと思います。

私が唯一不満に感じたのはAF(オートフォーカス)の弱さです。このデメリットを一番顕著に実感したのは曇りの日です。飛行機など動くものを撮る際、背景の灰色と被写体でピントが迷うことが多々ありました。これはセンサーサイズ的に仕方のないことですが、動体を被写体にする場合はシャッターチャンスを逃すことにもなりかねません。ですがそういう時のためか、P950はMF(マニュアルフォーカス)もついておりますので、手動でピントを合わせることによりこの欠点を緩和することが出来ます。

なおポートレートや風景を撮影する際は問題なくピントも合いますので、私のように動体ばかりを被写体にしなければ問題ありません。下のように夜景、風景ともに綺麗に撮影できます。

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最後に

ここまで私の拙い文章にお付き合いいただきありがとうございました。私の体験が皆様のカメラ選択の一助になれば幸いです。繰り返しになりますが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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