カッテ2エッセイ  2023 4/30


最近、少し忙しかった。


甥っ子の送迎や父の入院。



そして1週間以上前の投稿であることをお許しください。


本当は今日はゆっくり休むはずだった。日曜日で雨だし、世間はGW。


ちなみに看護師は当たり前ですが世間とは断絶されています。


盆も正月もGWもありまへん。その代わりに好きな時に、平日に休みが取れるので私はありがたい。


GW中も今日と5日のみ休み。あとは2週間くらいずーっと夜勤明けも1日休みが続いて、2日連続の休みは15日までない。ガビーん。


世間の9連休なんて、ドリームでしかない。うちの病棟の夏休みは最大で7日間(明けを入れたら8日間かなぁ)しか取れないので、取りたかったら退職するしかない。笑。


まぁ私は長期間海外へ旅行したいというだけで辞めてやりましたけど。
つまりもっと休んで海外を満喫したいんじゃあという理由で辞めました。約4年前のことです。この選択に後悔微塵もなし。


働くって。いいことばかりじゃない。でもいいことももちろんある。まぁそれはいい。


昨日も土曜日なのに残業1時間。数ヶ月前に入院が来た日に3時間くらい残業していたら夜勤の人に「残業し過ぎ!」ってガチギレされて、それ以来ほとんど残業を取らないようにしていた。


夜勤で日勤のことを何も知らない人からまぁまぁ感情的に怒られて、悶々とした日々を過ごしたけど大人なのでやり過ごしました。


と言うか、そこまで言われたら残業なんて取れないよ。まぁ確かに今までで最長の残業時間で頑張ればあと30分は早く帰れたので反省です。


でも昨日は仕方ない。取りました。でも「残業し過ぎ」と言われてからちゃんと時間配分やいかに残業しないかを考えるようになったので、前進あるのみです。


そして今日(4/30)なんですが、まさかの鳥取へ来ています。


私は一昨年くらいから民藝にどハマりして、去年の夏休みの1週間はただひたすら鳥取と島根の窯を巡って器を愛でていました。


車を運転しながら窯を巡る。最高な体験。もちろん散財オブザイヤー。去年は器を見たいがために色んなところへ行きまくり、お金が飛んでいった。



鳥取は窯や民藝がすごく有名で、全国で初めて民藝専門店ができたのも鳥取。その鳥取たくみ工芸店の隣には鳥取民藝館があって、買い物も鑑賞も数分の距離。しかも駅からも歩いて10分くらいでアクセス良好。


食事ができる「たくみ割烹」もすぐ隣。


「たくみ」では色んな作陶展がされていて、4月の時も行きたかったけど交通費
かかりまくり問題があり諦めた。



5月のGWも諦めようと思った。今回は国造焼の山本さんの作陶展。



やめよう。行きたい。でもやめよう。行こう。バカちん!の繰り返し。でもGWだぜ。



私が店主だったらGWの展示であれば人が来るから力を入れまくるに決まっている。そして昨日、インスタを見ていたら吉田璋也さんの木製電気スタンドが展示されている。



昭和7年以来90年以上に渡って鳥取民芸木工が作っているステキなデザインの電気スタンド。本物、見たいな。


いやいや。一日休みやで。日帰りで鳥取?というか鳥取へ行くなら島根の松江にあるobjectsへも行きたい。


昨日の日勤の帰り道にミスドへ寄った。ドーナツとカフェオレを流し込み、ちゃんと糖分を摂って考えた。本当に今、行くべきか。


手帳に改めて飛行機の運賃や電車代などを含めて書く。考える。日勤で疲れて答えが出ないよ。


家に帰ります。スカイスキャナーで調べて飛行機のチケットを取るべく予約をして、あとワンクリックで取れるところまでいく。


お風呂に入ります。湯船に浸かっても考えます。ぐるぐる。


余命1年だったら行きますか?行きます。天の声が聞こえます。


「行きたいならお行きなさい」って。自分の声ですけど。笑


そしてたくみ工芸店では従業員を募集しているんです。鳥取民藝について考えてくれる人。支えてくれる人。興味がある。マジで。



鳥取に住むってどんな感じ。検索しました。難しそう。オス。雪国であまり天気もよろしくない。オスオス。



時給も高くない。生活するために民芸店で働くなら看護師としても働かないといけない。どうやって。二足のわらじですね。オスオスオス。むずいでやんす。



とりあえず、行っちゃいましょう。鳥取。


来年のGWに生きている保証なんてどこにもないんじゃあ!!


そして島根の松江にあるobjectsへも行きたい。


ここも大好きなお店。選りすぐりの器やガラス、もう私の心を鷲掴みにする場所で去年の夏休みに行って大好きになった。



なので鳥取へ行くなら島根へも行きます。調べた。何度も。日帰りできる。鳥取〜松江までは1時間半。ここは特急を使う。



ちなみに鳥取と島根は隣の県です。



飛行機を使えば日帰りができる。行きは羽田〜鳥取へ。飛行機。鳥取砂丘コナン空港は鳥取市内から近い。帰りは島根の松江に近い鳥取の米子の空港から羽田へ帰る。



両方の空港に共通しているのはキャラを激推ししているということ。鳥取の空港は「鳥取砂丘コナン空港」、米子は米子空港なのですが愛称があり「米子鬼太郎空港」


ふんふん。米子空港の愛称ってなんだろう?正式名称ではないのか。でもまぁ鳥取で生まれた人が今の日本人にとって大事な魂の一つを形成していると言っても過言ではない素晴らしい漫画を描いたという事実。


すんばらしい。


そして来ちゃいました。鳥取。始発の電車で出発して6時45分の羽田発に乗り込む。



半年ぶりの羽田。いいですね。人もわんさか。空港最高。韻も踏みたくなります。

お腹が空いたので昨日買い過ぎたミスドのドーナツと朝作った味噌おにぎりをつまむ。

空港の椅子でご飯を食べても咎められない日が来るとは。そして空港にいる人はみんな幸せそう。これがいいですね。


私のように日帰りでただ器を愛でたいという理由だけで鳥取と島根へ行き、明日からまた普通に働くなんて輩はごく少数派でしょう。


どんなもんじゃい!



ちなみに機内の席は前方の窓側。通路側に男性が座っていて、すごく忙しなく動く人だった。私もせっかちさんだけど、この人もせっかちさん過ぎて凄い。


椅子の座り方とか。ばんばん揺れている。動きすぎ。まぁいいか。私は爆睡。


ちなみにANAでした。コーヒー美味しい。機内では葉加瀬太郎さんの音楽。



ちなみにANA提供で葉加瀬さんはJーWAVEで毎週土曜日の19時からラジオをやっています。おすすめです。機内で流れている音楽がラジオでも流れているから不思議な感覚。



飛行機はON TIMEで飛んでいきます。外は雨。少し揺れたけど、定刻1分前の7時59分に空港へ到着。


その10分後には市内へ行くバスに乗り、20分ほどで鳥取駅へ到着。鳥取の素晴らしいところは空港から市内までが近い。バスでは470円。すぐです。



そしてバスで市内へ向かう途中に衝撃の事実。前回、去年の秋に定有堂書店という本屋さんがたくみから徒歩10分くらいの所にあったんです。



その時は時間がなくて30分くらいしかいられなくて、それでも5000円分くらいの欲しい本をゲットできるくらいの素晴らしい品揃えの本屋さんだったんです。


というか私のハートにストライク的な。


なので今回はたくみへ行ってからゆっくりその本屋さんで物色しようと思っていた。バスで場所を確認するためにGoogle先生を開く。



そした衝撃の言葉が。「閉業」の文字。



嘘だ。嘘だ。Google先生が冗談を言っている。すぐに調べる。そしたらマジで今年の4月18日に閉店したらしい。



え?あと2週間早く来ていたらこれたのに。やはり4月に行くべきだったのか。



とか思いながら過ごす車内。



がーん、がーん。自分の好きな本屋さんがない地域には住むことはできない。鳥取への移住は諦めようかな。やはり。オスオスオス。



鳥取はすなば珈琲というお店が有名で駅からすぐなのですが、行ったら行列。道路には人があまりいないのに。すなばにはいる。これがGWなのか。


しょうがない。なので他のお店を検索。携帯便利。


「ベニ屋」というお店がヒット。去年に行った時も調べた記憶があるな。


近いので行く。お店へ行ったらチキンカツカレーが有名らしい。朝は味噌おにぎりとミスドを食べたけど、カレーも美味しそう。なので食べます。


有名な人のサインがたくさんあって、一番驚いたのは「スピッツ」


え!!スピッツってサイン書いてくれるんだ。唯一、私が今年コンサート行こうとしているアーティスト。


先行予約するためにマジでファンクラブに入っておけば良かったと今、後悔しています。6月から始まるコンサート。チケット取れるかいな?一般発売はまだです。


そのスピッツのサインが!なるほど。スピッツから今年のコンサートに来いよのメッセージですね。わかりました!鳥取へ来た甲斐がありました。笑。



ということでチキンカツカレーを食べ、コーヒーを飲み過ごします。広めの喫茶店でトイレも綺麗でグッドでした。


久しぶりに読売新聞も読む。あれ?こんなに薄かったっけ?物価高でポテチの袋も極小。最近、驚いたのは普段買っているワカメの袋も極小になったこと。


ここまで来ているのか。そして読まないうちに新聞までも・・・・とか思いながら「たくみ工芸店」が開店する10時になったので向かいます。


徒歩で5分ほど。近い。最高。


そして店内で色んなものを物色。気になるのはやはり吉田璋也さんがデザインしたスタンド。素敵すぎるが99000円。値段も素敵すぎて後退り。


もちろん国造焼きの山本さんの作品も素晴らしかった。


私がお金持ちだったらその場で電気スタンド買うんですけどね。でも、高いよ。

店長さん曰く、最近は作っている人の高齢化が進んでまたいつ入ってくるかはわからないらしい。グムむむむ。でもそれで買います!っていう財力はないから取り敢えず、高さとか奥行きとか測って、写真を撮りまくって「一旦考えます」って言って出てきました。


にしても素敵だった。あの電気スタンドが机にあったら絶対に毎日「ただいま」って話しかけるレベル。


はぁ。


とか思いながら特急の「まつかぜ」に乗って松江へ向かいます。11時40分に出発して13時02分に到着なので1時間半の旅。


この車内で一つ思う。もう1本早い飛行機で帰れるんじゃねぇか。


20時台の米子からの飛行機を予約した。ちなみに松江から米子空港までは直通バスで45分くらい。


松江には13時過ぎに着く。松江発の15時55分のバスに乗れれば1本前の17時半の飛行機に乗れて、明日からの仕事もよりハッピーになれるんじゃないか。


ということで。本当は電車に乗りながら爆睡しようと思ったけど、飛行機の1本早いチケットを取るべく、予約した会社とやりとり。意外にスムーズに取れました。


窓から見える景色が美しいのに何をやっているんだろうかと少し思う。


車でドライブしたかったなぁとか思いながら到着。


すぐにobjectsへ向かいます。ここは大橋川という川の近くにあって、立地がマジで最高。

川が左手にバーン、お店バーン!みたいな。


そして中に入る。相変わらずテンション高くなる品揃え。

気づいたら1時間以上いて、18000円分をお買い上げ。

今回は森山窯のカッコイイ薄い緑色の小皿と大久保木工舎のトースト皿と漆のデザートスプーン。この木のお皿でトーストを食べたら最高だろうな。なんて。


あれ?こんなに散財していいのだっけ?おかしい。


でも気づいたらサインをしていた。あかんやつ。


そして家に帰って器を使って思った。森山窯の緑色の小さめのお皿。漬物とか、お刺身の醤油をつけるのにいいかなと思って購入した。

が、もう一つの黒色っぽいお皿も買えば良かった。漬物も黒の方が映えるし。とか思いました。



まぁいいか。objectsを後にして、これまた行きたかった松江にある古本屋さんの冬營舎へ行く。ここは「松江日乗」という本を書いたイノハラさんが経営しているお店。


この本の中に出てくる常連さんが好きで。というか本屋さんになんでこんな毎日人が集まってくるの?レベルで集まってくるのがすごい。


どんな本屋さんなんだろうと思って行ってみました。今日は開いていて、しかも本に出てくる常連さんとも遭遇してハッピー!!



おーおー。これが旅の醍醐味。昨日、東京のミスドで鳥取行きを悩んでいたのがバカらしくなるくらいの嬉しさよ。



しかもあと少しでもう少し広い店舗に移るらしい。いい時に来た。



そして常連代表の細田さんという方から自分で字幕をつけたDVDがあるから持って帰ってよ!と思わず貰ってしまった。



え??自分で字幕なんてつけられるのか。すげー。



細田さんは元々、東京やNYで雑誌編集や翻訳に携わり、2014年に松江に戻ってきた人。



取り敢えず、家へ帰ってから観ようと思う。



そして松江駅から米子鬼太郎空港へ向かうべくリムジンバスで向かう。1000円。45分くらい。



ここから空港までの景色が素晴らしかった。港の近くだからか海が綺麗なんですわ。あと、空港までの道のりで大きな坂道があって、なんかすげーなって感じでした。



飛行機は30分ほど遅れて出発。午後と夕方の合間の雲のオレンジの美しい感じに見惚れて、これだけでも来た甲斐があったなって思った。



ずーっと窓を見ていた。帰りはANA特製のスープを機内で貰う。



羽田空港では広尾にあるポテチの専門店?の1袋500円もするやつを2袋購入。今、思えば疲れていたんだと思う。でもジャガイモゴロゴロで美味しかった。



長い旅の記録。ありがとうございました。


今日の一句
生活が 変わりそうだと それだけで 皿を購入 自分怖いよ

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