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ダイヤのAが完結したことを色々考察してみた

こんにちは。春のパン屋と言います。今回はついに16年の物語が連載終了となった
「ダイヤのA」について恐らく疑問が残っている方も多いのではないかと思うので自分なりの考えを出して見ました。
長くはなっていますが是非読んで頂けると嬉しいです。

始めに


ダイヤのAの概要についても話していきたい気持ちは山々なのですが、流石に考察ということで文字数がとんでもないことになりますので今回は割愛させて頂きます。ご了承ください。

一応ダイヤのAのWikipediaを貼っておきますのでなんとなく分かりたい方はそちらをご覧ください。

そもそも


考察に移りたいのですが、その前に「続編やActⅢって無いの?」と思う方もいらっしゃると思いますので自分の考えを話させて頂くとズバリ

あるかもしれないけどメディアの雰囲気的にすぐは無い

だと思います。根拠としましてはまず、本紙に大谷翔平選手ら豪華な方々のメッセージが出ていること、ファンクラブが終了することなどが挙げられます。

これらのことはActⅡに移行する際には無かったことですし、かなり大きく完結したオーラが出ています。

ですので現段階では続編などは書かれることは望み薄かなと考えています。

じゃあ100%無いのかと言われるとそうでもありません。そこで次に話していくことがこちらです。


最後の書き方って…


です。

最後には夏の甲子園で沢村がマウンドに上がり振りかぶった所で終了しており、最後に沢村の心の声が書かれて終了となっています。

一見一部から二部に変わったときのようにActⅢは試合を途中から書き始めてスタートする可能性もあるのでは、と思うでしょう。

しかし、ActⅡになった時と違う点があります。

それは、

第二部、完と書かれていない

です。もし続編を書く方針が固まっているのなら一部と同じようにそのような文言があると思います。それが無いということは…ということです。
次に自分が考えたのが


これは本当に打ち切りなのか


です。

多くの人が
「急ピッチで物語を進めて終わらせたんじゃないか」
と思っていると思います。

自分も最初はその意見でしたし間違っているとも思えません。
しかし、打ち切りとは違った考えが有るのではないかと思いつきました。
それは、

「沢村・降谷・御幸の三人が揃っている状態で終わらせたかったのではないか」

という考えです。

読者からすると沢村達が一番上の代の青道も見たかったと思いますが、寺嶋先生は元々このような形で終わらせたかったのではないかと考えます。

先ほど出した打ち切りした案も考えると

「このまま沢村世代までやるとマンネリ化してしまい面白みが無くなってしまう、もう新しい選手や関係性を考えるのが辛くなってしまった」

など考えたらそちらの方が色々出てきてしまいますが、あのような続きそうな終わり方が寺嶋先生は書きたかったのかなとも思います。

パッと見てあの終わり方は「俺達の戦いはこれからだ!!」のような演出になっており、打ち切りだと言われても擁護出来ないのですが、また違う見方によると

「御幸のいる時に終わらせたかったけどその先も彼らは活躍していくよ」

とも取れる描写になっているかなと考えました。

その根拠として、
「ベンチ入りが叶わなかった阿久津達の練習風景」や「巨摩大藤巻のような倒していない全国レベル」や「活躍することが安易に分かる瀬戸拓馬」や「プロ入りも考えている三人」
を書くだけにしておくことによって、「これからもキャラクターは活躍するからこれからは読者のご想像にお任せします」
という考えになっていくのでは無いかなと思います。

瀬戸拓馬なんて現状まだ

「奥村の横で色々喋ってた人」

止まりになってしまっています。その辺りも我々がActⅢもあるんだろう。と考えさせられる部分にもなっていると思います。


自分の考え


ここからは「スポ根漫画」に対する考え方も話していこうと思います。
出来るだけ短く書きますので是非読んでいってください。

今回ダイヤのAはこのような終わり方となっていますが、他の作品によっては

「大会で優勝出来なくてなんやかんやあって完結」

なんてものもあります。

読者からすれば
「勝つ所が見たかった」「優勝したその後が見たかった」
となるでしょう。私もそうなります。

しかし、作品の中のキャラクターはそうではありません。

「勝っても負けてもその後も人生は続いていくのです」

当たり前ですよね。しかし、その光景を我々は見ることはほとんどありません。あくまで我々読者が見ているのは

「何かに頑張っている彼ら」

でしかないですからその「何か」が無くなると物語は終わってしまいます。
だからこそ物語は面白くなるのであり、先ほど話したような自分達でその後を想像できるようになるんですね。

物語はいつか終わりが来ますし、その終わり方も作者によって全く異なってきます。
なので私は
「寺嶋先生のダイヤのAはこう終わった」
という解釈をしています。
読んでいる私達も人間ですから様々な考え方があり、その一人一人感じ方も違う訳です。
ですから、先ほど話した

「これまでは寺嶋先生が書いたけどここからは読んでいる私達が考えて想像する」

というのが私の考えです。

最後に


ここまで色々書いてきましたが

「自分の考察・考えが正しい」

なんて思っていません。
先ほども話したように一人一人の感じ方・考え方があり、想像していく人もいればここで物語は終わって寺嶋先生が書いた正史を楽しむ方もいらっしゃるでしょう。
それが「物語」であり「考え方」ですから全て正しくて全て間違っているのかもしれません。

また、完結したという現状ですが、終わり方も続きそうな終わり方はしています。
ですので、寺嶋先生がまた書きたいなと思ったらすぐ書けるような所から始められるのもまた事実。

明らかに最後の方には物語の進むテンポも速かったですし寺嶋先生に「ダイヤのAを終わらせよう」と思った何らかの事はあったのではないでしょうか。
それが「考えるのが疲れた」のか「長すぎたから終わりまで一気にいこう」なのかは我々には分かりませんからそこで揉めあっても野暮というものです。良い作品が一つ完結まで書かれたことを喜びましょう。

本当に長くなってしまいましたが、私自身も完結にはかなりショックで1時間ほどボーッとしており、そこで行き着いた答えを皆さんに共有したいという思いで書かせて頂きました。
書き始めたのが深夜1時半で現在2時半ですので、1時間の深夜テンションで書いたこともあり少しおかしな文章になっているかもしれません。
質問・感想・おかしい部分への訂正など全て受け付けておりますので是非コメントもよろしくお願いします。
ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。いいねやフォロー等もして頂けると嬉しく思います。

あなたの人生に幸多からんことを。

追記

寺嶋先生から何故連載を終了させたかが語られましたね。
寺嶋先生の納得のいく状態で納得のいく作品が書けなくなってしまったのが原因とのことでした。
中途半端な沢村達の物語を書きたくないから終わらせた、というような感じですかね。
何はともあれ寺嶋先生16年間お疲れさまでした。
嫌々書くのを止めたり外部から止められた感じではなくて良かったです。
東東京決勝もありますし残りのダイヤのAも存分に楽しみましょう。


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