榛埜の匣【ハルノのハコ】

榛埜-HARUNO-です。 遠く過ぎ去った記憶を手繰りながら 自分の生きた証を残すかの…

榛埜の匣【ハルノのハコ】

榛埜-HARUNO-です。 遠く過ぎ去った記憶を手繰りながら 自分の生きた証を残すかの如く 且つ 昔に書き溜めていたものを再現したり つれづれと呟いております。 思い出帳。言わば遺作。笑

最近の記事

呪いのビデオ

呪いのビデオ📼 そのビデオを見た者は1週間後に死ぬという 1998年公開の映画「リング」 TVでも放映され、まだまだ話題を呼んでいた当時。とある田舎町でも恐ろしい出来事が発生していました。 ~呪いのビデオ、母の場合~ これは私の母が体験した実話です。 ・・・・・ いつもと変わりのない、ある月曜の朝。 昨日まで孫たちが遊びに来ていました。 週末を利用し次女が子供を連れて帰省していたのです。車で2時間ほどの所へ嫁いでいる次女は二児の母親になっていました。 上の子は当時

    • 真相は藪の中

      母は幼い頃に事故で実母を亡くしています。 そのため、思春期の頃から父親と兄のために炊事や掃除など家事全般をこなしてきました。 井戸から冷たい水を汲んで・・・という、そんな時代です。 年頃になり就職先が決まりかけていた頃に父親が再婚。就職と同時に家を出る母。 ほどなくして一人の男性と出逢い結婚。3人の子宝に恵まれる。 そしてそれは長子である私を出産した時のこと。病室の枕元に亡き実母の幻影が現れたそうです。 優しいまなざしで初孫を見つめるその姿に、母は涙があふれて止まらなかっ

      • 残忍なる罪人

        昔々、海沿いの小さな田舎町を走る小さな国道も今ほど整備されておらず、その道路沿いには小さな砂浜や小規模の海水浴場があった頃のお話。 私が小学生だった当時、ここらで唯一の衣料スーパーの脇には、まだ埋め立てられる前の小さな砂浜がありました。近所の漁師さんが沖へ出るためだけの小さな砂浜。スーパーも砂浜も国道沿いにあるので大人たちの目にも触れやすく、子供たちは砂場感覚で遊べる波打ち際でした。 そこで友だちと遊んでいた時のこと。 ふと気づけば私たちの近くまで二つの人影が近づいて来

        • 甘い誘惑

          母は甘い物が大好き。 「体に悪いもんじゃなかったら、いくらでも食べれるわ🍰」 ケーキではモンブラン、和菓子では薄皮饅頭が特にお気に入り。 「太らないのならホント何個でも食べられるわよ🍡」 毎日なにかしら甘いものを食べている。 「明日からダイエットするから、今日が食べ収めよ!」 毎日同じセリフを吐き、毎日同じ事を繰り返し、食べ終わって満足すると決まってこう言うのです。 「嗚呼…今日もまた食べてしまった」 欲望が満たされると後悔が訪れるらしい。 食べてしまった自分の甘さ

          はじめての映画

          私が生まれて初めて観た映画 言わずと知れた日本映画の金字塔 怖いとか恐ろしいという感覚はなく、子供ながらに何故かワクワクと目を輝かせて観続けていたのを覚えています 私はこの映画がとても気に入りました そう。小学生にして早くも開眼したのです この世界観に… ・・・・ 私が生まれて初めて泣いた映画 中学生の時に観た松本清張原作 緒方拳主演の「鬼畜」という邦画 子役が切なすぎる!特にラストシーンでの長男の一言に思わず涙をこぼしてしまった事を覚えています ・・・・ 私が生

          やってきた故人

          亡くなって4ヶ月後の自身の誕生日に、父はやってきました。他界しているのでお祝いなんて出来ないんだけど「今日は父さんの誕生日かー」なんて朝に思い出していたものの、遊び呆けてて夜には忘れていたんだけど。 そしたら夢に出てきたのよね亡き父が。 祖父母が住んでいた離れで何やら料理を作っていた私の元にやってきました。 「あれ?お父さん!誕生日だから帰ってきたの?」 なんだか嬉しくなって。そう言ったんだけど…相変わらずこっちの話は聞いてないというか返事がないのも生前と変わらない感

          兄と妹。

          「たまには伯父さんらしい事をしたい」 何年か前に突然そう言い出して以来、夏が訪れる頃にさくらんぼを送ってきてくれる🍒 決まって山形産。縁もゆかりもない山形県。 伯父さんは東京生まれで現在も八王子在住。 自分で買うことはないから本当ありがたい🍒 年に一度、国産さくらんぼを堪能できる季節🍒 伯父さんつまり母の実兄であるが 若い頃は鶴田浩二に似ていたとかで 相当モテていたらしい。私が小さい頃に受けた印象はせんだみつお。 今は…そうさねぇ 志村けんみたいなまゆ毛の持ち主。

          誰の生まれ変わり

          自分はきっと”昔の日本人の生まれ変わり” ではなかろうかと若い頃から感じる疑念は いつしか確信に変わってきている。 きっと大正から昭和初期を生きた人。 当時の時代背景への強烈なノスタルジー。 時に懐かしさに震え泣きそうになることは異常❔ この気持ちが開花したのは20代突入の頃。 夢野久作や笠置シヅ子にどハマりしたり 古民家や廃墟に萌えるという趣味は 何十年も経った現在でも変わらぬまま。 残念ながら霊感の類を持ち合わせてないので 真相は闇ということで済ませてますが ひょっ

          霊感とは何ぞや

          昔々、視界の片隅でチラリ 黒猫が横切る事が幾度かあったんだけど それは部屋の中であったり街ナカであったり しかしハッキリとその姿を見ることはなく 「ん?ネコ通った?」程度のチラリズム もちろん実在しないであろう黒猫 あれ結局なんだったんだろう?と思いつつ いつしか忘れていたのであるが… 霊感はないと思ってる しかし「怖くはない」何かを感じる時がある 家族に言わせれば それは自分で気づいてないだけで 私は「霊感がある疑惑」で見られていたこと わりと最近聞かされたという軽い