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ミレーナを装着したはなし

自問自答ファッション講座で「健康になりたい」と何度も言い、「楽しい美容家さん」というコンセプトをいただいたことは以前書きましたが、今回はその美容(健康)よりのお話を。
もともと月経困難症で何年もピルを飲んでいたんですが、この度ミレーナに切り替えたので、装着体験記です。ミレーナを入れてから半年くらいで生理がなくなる人が多いみたいなので、半年後くらいにまた追記したいです。

なぜピルを飲んでいたの?
もともと生理痛は重い方だったと思いますが、末子出産後はさらに腰痛、頭痛、血圧低下による立ちくらみなどが出現、出産1年後くらいから数年来ピルを飲んでいました。
ピルの効果としては、出血が圧倒的に減る、PMSがほぼなくなる、避妊効果が挙げられます。

ミレーナとは?
黄体ホルモン付加子宮内避妊システム、黄体ホルモンが入っている分旧型とは多少異なりますが、避妊リングとも呼ばれます。
子宮内に黄体ホルモンを放出する装置(ミレーナ)を入れ、子宮内膜の増殖を防ぐことで、受精できない(避妊効果)とともに、月経時の出血が減る、何割かは生理の出血自体がなくなる(月経困難症の改善)と言われています。
ピルと違って排卵自体は起こります。

ピルとミレーナの違い
ピルが黄体ホルモン・卵胞ホルモンを持続的に内服し、子宮内膜の増殖抑制に加え、排卵自体も抑制するのに対し、ミレーナは黄体ホルモンのみが子宮(局所)で働きます。このため全身の合併症(血栓)が起こりません。一方更年期障害を軽くする効果はピルには劣ります。
またピルがほぼ毎日内服しなければいけないのに比べ、ミレーナは一度装着したら5年ほどは効果が持続すると言われています。

なぜミレーナに切り替えようと思ったか
一番は四十代に入り、年齢的に血栓症のリスクが高まってきたことに対する不安そして、1年弱前から肝斑ができたことです。

ピルに含まれる女性ホルモンには肝斑を起こしやすくする効果があります。さらに加齢、マスクによる摩擦などの複合的な要因が重なったけ結果の肝斑でしょう、と皮膚科で指摘されました。
治療としてはピルを止めること、トラキネム酸の内服があります。
トラキネム酸は抗炎症効果のあるアミノ酸ですが、止血効果があるため、ピルと併用することでさらに血栓リスクが高まる可能性がある(ごくわずかな確率だから大丈夫という医師もいますが、少しでもリスクが高いのは怖いですよね)ため、ピルを飲んでいる間はトラキネム酸を飲むことができません。

更年期のソフトランディングを重視すればピルを閉経まで続けるという選択肢もありましたが、脳梗塞を経験した親族を身近で見ていたので、血栓症に対する恐怖、肝斑を改善したい気持ちの方が上回り、ミレーナへの切り替えを決心しました。

お医者さん選び
まずはちゃんと「産婦人科」のお医者さんをやっているクリニックを選ぼうと思いました。
ミレーナを扱っているクリニックを探していると、産婦人科経験は卒後数年のみ、その後美容クリニックを転々とし、アンチエイジング・女性専門などと、分かるような分からないようなふわっとした医師紹介も少なくありません。
私はミレーナ装着だけでなく、今後の婦人科検診、異常があったときの相談を含めて婦人科のかかりつけ医を探していたので、卒後10年以上総合病院勤務、婦人科専門医の資格などを条件に探しました。
(これまではピルを処方してもらっていたクリニックで年に一度のエコー検査、2年に一度の子宮頸がん検診を受けていましたが、残念ながらミレーナの取り扱いがありませんでした)

実際の装着!
事前に問い合わせをし、生理(ピル内服中は消退出血)の終わりがけに受診しました。
エコー検査、性感染症検査を受け、異常がなければそのまま装着です。
挿入時の痛みについてはノーチェックで行ったんですが(調べると怖くなるから!)、めちゃくちゃめちゃくちゃ痛かったです。
経膣分娩をされたことのある方はあまり痛くないと後から知りましたが、私は帝王切開での出産だったため、子宮頚管が硬く、子宮の傷の影響もあり挿入しにくかったようです。
「3くださいー(看護師さんから何かを受け取る)、はい押されますよー」「4くださいー、はい痛いですよー」「はい本番行きます、押されますねー、痛いですね、がんばって!」そんな声が聞こえてきました。少しずつ子宮の入り口を拡げながらの挿入なんですね。
冷や汗が出るほど痛かったですが、激痛は「押されますよ」の一瞬、その後30分程度重めの生理痛のような鈍痛が続きました。1時間後には立ち食い寿司を食べられるほどには回復していました。
1ヶ月ほどだらだら出血が続く人もいるようですが、私はもともとピルを内服していたためか、2、3日で出血は治まりました。

費用について
保険適応で、装着前の検査を含めて1万2千円ちょっと。
ピルが1シート1,500円弱と考えるとお得な気がします。
自費だと6万円程度のクリニックが多かったです。それでも自費のピルを飲み続けるよりはお得ですね。

ピルとミレーナ、結局どっちがいいの?
個人差があるので、お医者さんに相談して判断してもらうのが大前提です。
ただ一般的な傾向として今後出産の可能性のある方、若い方はピル、経産婦、今後出産希望のない方はミレーナが適応となることが多いようです。

その後の経過
2、3日間の出血、1週間程度軽い生理痛のような鈍痛が続きました。
徐々に生理の出血も減っていくらしいので、また半年後くらいに追記していきたいと思います!

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