2024年10月8日(火)夜の経済ニュース

1. 日経平均株価、世界情勢の影響で1.01%下落

2024年10月8日、日経平均株価は1.01%の下落となり、38,937.54円で取引されました。
これは、世界的な経済不安定や米国市場での不透明感が影響しています。
特に、香港市場での大幅な下落(8.89%)がアジア全体の市場に悪影響を及ぼし、日本の株式市場にも波及しました。
中国本土では政策支援に対する期待感が高まり上海総合指数が2.57%上昇したものの、日本市場は引き続き不安定な状態にあります。

2. 円高が進行、為替市場に影響

円は引き続き強含み、1ドル=148円前後で推移しています。
これは、米国経済の先行きに対する不安感と、日銀の利上げ期待が影響しており、投資家が安全資産としての円を買い進めたためです。
日銀は10月中にも追加利上げを検討しており、これが為替市場にさらに影響を与えるとみられています。

3. 賃金上昇が国内消費を押し上げ


7月の実質賃金は前年比で0.4%増加し、予想を上回る結果となりました。
ボーナスや残業代を除いた平均賃金は2.7%増加し、これは30年ぶりの大幅な伸びです。
賃金の上昇は消費者の支出を促進し、日本国内の消費セクターにプラスの影響を与えると期待されています。
また、賃金上昇がインフレを超える水準で推移しており、今後の経済成長に寄与すると見られています。

4. 政治的不透明感が市場に影響

9月に行われた日本の与党総裁選挙で石破茂氏が新首相に選ばれた後、すぐに衆議院の解散総選挙が発表されました。
この政治的な不透明感が市場にマイナスの影響を与えており、政策の方向性が不明確であることから投資家の慎重な姿勢が続いています。
今後の選挙結果が市場に与える影響が注目されています。


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