死にたいってなんだろう

「死にたい」

私にこびりついてしまった言葉だ。それは本当に死にたいのか?一時的に逃げれる魔法ではないだろうか。頭のなかでわけわからなくなって。自分のことなのに。悲しい、怒り、嫉妬。そんなマイナスな感情が渦を巻き、散らかっているのではないのか。死にたいって思うのではないのだろうか。今日も死にたいとつぶやく。心の中が少し軽くなる気がした。

「死にたい」は無限地獄の始まりともいえる。目の前の苦しいことから逃げるため。心が軽くなる魔法。だが所詮は言葉だ。唱えたところで苦しいものが減るわけもない。同時に聞こえた周りも不快な思いをする。自分にとっては魔法でも周りに呪いをかける言葉なのだ。

かまってちゃんなのかもしれない。本当は誰かに聞いて欲しい。この不満をぶつけたい。でも人に話したら引かれるかもしれない。そもそもそんな人がいない。そんな感情が一つの言葉として溢れ出たものなのかもしれない。本質的には人間を信用していないとも言えるのではないか。

誰だって心の闇を抱え生きている。そういうものだとかみ砕き、飲み込む生きていく。この世に生を受けてしまったのだから。

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