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スマホ以外でラジオを聞く方法

ラジオの聞き方をご存知でしょうか?

スマホがあれば何でもできる時代になりましたが、有事の際、スマホの充電が切れて充電ができなかったらどうなるかと考えるだけで恐ろしくなりませんか?

私自身は、幸運にも大きな災害を経験したことはありません。

そんな中でも、2011年3月11日の夜、神奈川の実家で停電して真っ暗な中過ごした夜のことは、鮮明に覚えています。

テレビが付かず携帯の充電ができない中、祖父が貸してくれたラジオがどれだけ役立ったことか。

あの晩はニッポン放送を聞いていたのですが、アナウンサーや記者による関東にいる人に向けた情報リレーに、とてもとても励まされました。

余震が頻発する中でも有楽町のスタジオは無事であること、それからラジオを聞きながら歩いて帰宅している人など、様々な方の状況を知ることができて、電波を受信しているだけでつながっているような感覚になり、それはとても心強かったです。

それから、震災後はしばらく様々なデマが発生したりもしました。

ラジオを使って正しい情報を得ることができればこうしたデマにも惑わされずに済むと思います。

私は元ラジオ局社員でラジオパーソナリティー、現在はラジオのヘビーリスナーです。

ラジオ局の営業をしていたころは、特に若い方から「ラジオってどうやって聞くんですか?」と聞かれることがよくありました。

「スマホでもアプリを入れれば聞けますし、カーステレオで聞いたことはありませんか?」とお話したりもしていましたが、「やっぱり受信機としてのラジオを知らないと、いざと言うときにないと困るかもしれない!」と思い、今回、ラジオの選び方、聞き方をまとめてみました。

ラジオの聞き方を知らない若い方、「そういえばラジオが家の中にないかも!」と気がついた方などに参考にして頂けたらと思いながら綴っていきます。

↑動画でも解説してます。

1.ラジオ選びのポイント

ラジオとは・・・無線通信で音声を送ったり受け取ったりする技術のことを指します。

小学校の時に初めてお年玉をためてFUNAIのラジカセを購入してから、社会人になって家を出るときまでは、当たり前のように家の中にラジカセがありましたが、カセットもMDもなくなった今、ラジオの受信機が身近ではない存在になってしまいました。

私は、毎日スマホのradikoというアプリで朝から晩までラジオ番組を聞いているヘビーリスナーですが、先日、久しぶりにラジオの受信機を使って番組を聞こうとしたら、埃を被ってて壊れてしまっていました。

そこで慌てて新しいものを買ってきたのですが、その際にどんなポイントを大切にしたのかと言うと・・・

①持ち運びやすさ、取り出しやすさ 
②電源(電池式) 
③ワイドFM対応

上記の3つを重視しました。

大きなものですと運び出しにくいですし、ポケットタイプだと家族全員で情報を聞くときに小さすぎるかなと思い、手のひらサイズのものにしました。

電源は、コンセント式ですと停電時に困りますし、電池が単1・単2など、常備しにくいサイズのものですといざと言うときに使いにくいので、単4電池2つで動くものにしました。

ちなみに、スピーカー使用時の電池持続時間は、FMが44時間、AMが52時間と記載されています。

どのくらいの時間使えるのかも確認しておくことが大切です。

最後に、ワイドFMに関してですが・・・

そもそも、ラジオにFMとAMがあることもご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんね。
ラジオは、受信機を使って電波をキャッチして聞くものですが、ラジオの電波にはAMとFMの2種類があり、AMの電波を使っている放送局と、FMの電波を使っている放送局があります。それが5年ほど前から、AMの番組もFM補完放送(ワイドFM)という形で、FMで聞けるようになりました。

FM補完放送(ワイドFM)では、良い音でAMラジオの番組を聞くことができるので、ラジオを買うときには「ワイドFM」もしくは、「FM補完放送」と記載されているものを購入することをおすすめします。

古いラジオを買い替えようと思っている方も、ワイドFMに対応しているのか否かをしっかりチェックしていただくと良いかと思います。

2.ラジオの聞き方

私が購入したラジオの例にはなりますが、ラジオの使い方をご紹介していきます。

ラジオってスマホに比べると単純な構造ですから、スマホよりも断然軽いです!
まずは電源を入れて、FMかAMかを選びます。
周波数はデジタルで自動で合わせてくれるものもありますが、今回はお手頃価格のものを選んだのでダイヤルを回して、電波を受信するタイプを選びました。
(夜な夜なアンテナの方向を変えて、電波を探した小学校高学年〜中学生の頃が懐かしい!)
アンテナを伸ばすと電波をキャッチしやすくなり、ノイズが気になる場合は窓際に置くと良いです。
ボリュームもダイヤルで調整するタイプでした。

それにしても、久しぶりに電波でラジオを聞いてみると、時折入る雑音とか、若干くぐもった感じの声とか、すごく良い!
これは普段から電波派に戻ってもよいかも!と思いました。

有事の際の使用を想定しているのでしたら、災害時に役立つNHKの放送局とかコミュニティーFMのの周波数を覚えておくか、シールか何かに書いてラジオに貼っておくと良いです。

非常持ち出し袋に入れる前にこうした使い方の確認をしておいた方が安心です。

ちなみに普段からラジオを聞いていると、各局のサウンドロゴが歌えるようになり、周波数が体にしみこみます!

3.まとめ

久しぶりにスマホではなくラジオ受信機でラジオを聞いてみたら、アナログさがとても心地よく感じられました。

ラジオを用意したら、防災用として非常持ち出し袋に直行するのではなく、まずは使い方を確認し、そして普段の生活の中に取り入れていくことをおススメします。

ラジオってすごく面白いんです。

是非、ラジオライフを楽しんでみて下さい。


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