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言葉と連れ合う【シロクマ文芸部】参加記事

#シロクマ文芸部 #詩と暮らす  参加します。

詩と暮らす。もっと言えば「私の言葉は詩」そのものとも言える。韻律を持つものも持たぬものも、私のうちを離れ、それ自体が響きと温度を持つ。離れてしまえば、その言葉たちは既に私ひとりのものではない。それからは「同居人」として私の書斎から旅立ち、時には「里帰り」するのだ。

ここで一つの実験作を挙げてみようと思う。

手を翳し 指の先の爪を照らす
今日は日の光の下で
昨日 影をつくった灯の向こう

照らされて 透けてゆく
曖昧になるその先に
この手と指を伸ばすこと
赦されるのか 許すのか
見えぬまま 日が落ちるまで

風がさらって 何にも届かず
さらえぬままに日が終わり
延ばせぬままに朝が来る

何事も無き今日が終わって 

それでも わたしは
 
明日はこの手を軽く握って
振りかざすことはせず
 
空を仰がず 地に俯かず
時に向かい合いて 

ただ 足を ひとつ 前に
ひとつづつ 歩こう
 
時の尽きるところ 私を喚ぶ日まで

『終日』©春永睦月

さて。明日の連れ合いは、どこへ向かうのか。私はただそれを見守るのみ。


上記の詩編は「縦スク文庫」をお借りして、一度記事にしています。

以下、僭越なお願いを。私の作品は全て著作権を放棄しておらず、私自身が保持しています(作中の表記は文章の普遍性を謳ったものです)。以下に参考サイトを貼ります。

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