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白いスニーカーを履いていた頃には 【シロクマ文芸部|お題「白い靴」】参加記事

白い靴には、ひとつの思い出がある。思い入れ、と言い換えてもいいかもしれない。誰に知られることもなく、堂々と「お揃い」を身に付けられる機会であったからだ、と今ならば分かる。


「高校の指定上履きって、決まって白だよな。青とか赤があってもいいんじゃないかって、俺は思うけど」

相変わらず、教育に携わる人間とは思えぬ緩さで雅也が語る。けれど、その緩さは心地よいものでもある。何故白でなければならないのだろう、汚れが目立つのに。せめてスカイブルーとかの色を採用できないのかな?

そうは思う。思うけれど、私は高校時代の指定スニーカーが嫌ではなかったのだ。

「でもね、私、あの靴割と好きだったな」
「お?そうか?まあ、一応ブランド物だったもんな。スポーツアパレルの」

一人納得する雅也に頷きながら、私は心の中で卒業アルバムを開いてみる。








クラスメートは今何をしているだろうか?夏期休暇の時期よりも1ヶ月早く設定されている今回の同窓会、その喧噪を思い浮かべつつ、私の脳裡には17歳の私たち、その姿が映し出されていた。

白いスニーカーを履き、駆け抜けていた青春の日々が。

拙稿題名:白いスニーカーを履いていた頃には
総字数:466字


よろしくお願い申し上げます。


<©2024春永睦月 この絵と文章は著作権によって守られています>
(©2024 HarunagaMutsuki This picture and text are protected by copyright.)


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