予感。【シロクマ文芸部「変わる時」】参加記事
#シロクマ文芸部 お題「変わる時」から始まる~ 貼り付け記事以下より参ります。
変わる時。それは時として唐突に訪れる。春の嵐の如く強く吹きすぎ、一瞬にして全てを攫っていく。
彼が唐突に言い出したことは、正にそんな喩えが当てはまるものだった。
「今が丁度いいんだ。チケットも取りやすいし。なあ、今度の週末、スケジュール、空けとけよ」
は?スケジュールって、いきなり何なの?チケットってくらいだから、近場ではないわよね。問いたい台詞が心の中でこだまし、口を突いては出てこない。