見出し画像

道草を食う

効率化やらタイパやら
言われる今日このごろですが、
道草を食うということも
悪いことではないと思うのですよね

今の時代、
お家の中でスマートフォンのボタンを
ポチッと押せば、
近日中に家に欲しかった本が届きます
(もはやポチッとすれば電子書籍ですぐに読めちゃいますね)

本屋さんに行く時間を削り、
店内で欲しい本を探す手間もなく、
欲しい本だけを手に入れて読むことができます

しかしです
本屋さんにぶらぶらと向かって
行くまでの景色を楽しんだり、
目当ての本の本棚に行くまでに
新刊のコーナーを覗いたり、
目当て本の本棚の前でも
同じ作者さんの別の本を見つけたり、
欲しい本に関連する本を発見したり、
そういうのも大事だな〜と
私は思うんですよね

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』
著書の三宅香帆さんは、
そういうことを
「ノイズ」という言葉で表現されていました

ノイズは日本語にすると雑音
不要な音、余計な音という意味でもとれますね

目的を果たすために
無駄のない最短のルートや方法をとる
ということは、
確かに大事なことだと思うんです

仕事や時間に制約をうけて何かをすることに関しては、特にそう思います

ただ、ノイズにも実は情報があって、
その情報が何かに結びつくこともあるんですよね

先日の手紙を書いた時のブログにも、
スマートフォンのメッセージ機能で
やりとりしたほうが
圧倒的にコスパがよく、やりとりが早い
ということを書きました

きっと今の時代は情報のスピードが早く、
具体的に何というのはわからないのですが、
流れみたいなものが速い気がします

時計の秒針の速さは
今も昔も変わりないのに、です

これだけ効率化だのタイパだの
言われるということは、
その速さにしがみついてついていくだけで
必死なのかなと

だから世の中が切迫しているというか、
余裕がないのかなと思ったりします

そういう世の中を悪いとか
変えたいとは思いませんが、
そんな時代でも道草を食う行為を悪とせず、
そこから何かを見つける余裕は
持ちたいな〜と思うのです

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?