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#104【2020-09,10】3テーマ読書記録

「3テーマ読書記録」は、毎月1日に先月分の読書を振返ってみるというもの。バランスよく色んな本を読みたいので、1か月の間に以下3テーマの本を最低1冊ずつ読むようにしている。

#心を豊かにする読書
他人の人生を読書を通じて体験できる小説などの物語。
#暮らしを豊かにする読書
ミニマルに生きるためには、経済的に自立するためには?という自分自身が関心あること、そして日々の暮らしを豊かにするために読む本。
#世界を広げる読書
研究の幅を広げてくれる本、知的好奇心を刺激する本、歴史を知ることのできる本など。

皆さんこんにちは。ハルナです。

カフェで温かいコーヒーを飲みながらゆっくり本を読むのにちょうどよい季節がやってきましたね。(アイキャッチはノルウェートロンハイムのカフェ, 2020.2)
さて、本来は「"月間" 3テーマ読書記録」なのですが、9月分を更新できなかったので今回は10月分と合わせての更新になります。

この二か月は冊数を多く読むという意味では少なめですが(いつもの半分くらい)、その分一冊のページ数・内容ともに充実した本が多かったです。
中でも note 読者の皆さんに特におすすめしたいのは、心を豊かにする読書の『ジヴェルニーの食卓』と世界を広げる読書の『すこやかな服』でしょうか。

その他のマニアックな本も含めて短いコメントをつけているので、興味のある方はぜひお付き合いください。

9、10月読んだ本一覧とコメント

テーマ別に読んだ本をまとめました。

心を豊かにする読書

芸術かを取巻く人々のから見たモネやルノワールといった印象派の画家たちの短編集。

「時間によって風景が変わるんだ。いま見ているこの景色だけがすべてじゃないんだ。あー、なんでそんな単純なことに気づかなかったんだろう。なんでそんな当たり前のことが……こんなに、こんなに嬉しいんだろう」p.237

というモネの言葉が印象的でした。

読んだら芸術に興味を持てるようになる一冊です。実際の絵は見ていないのに、絵に描かれた風景が想像できてしまいます。
読む美術館のようでもあり、絵画が好きな人にもお勧めです。

以前フランスに留学していたこともあって、ジヴェルニーやルーアンの風景、パリの街並み、南仏のまばゆい太陽と青い空が鮮明によみがえってきました。
私が見ていた風景はこちら↓

暮らしを豊かにする読書

「ニュータイプ」という言葉を最近よく耳にしていたので、Audibleで聴いてみました。「博士課程の学生や、研究者に求められること」として聞いてきたことと重なる部分も多く、目新しさは感じなかったですが、ニュータイプが求められる時代であるということには同意しますし、そうでありたいと思いました。

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著者が「たくさん書くために」習慣にしている、毎日の執筆記録 ”Writing Progress" を取入れるきっかけになりました。自分が一日、または一週間で実際にはどれくらい「書いているのか」を把握することでより書くようになったと思います。ちなみに私はnotionを使って記録しています。

世界を広げる読書

”大衆”という歴史に残らない人々の、さらに記録に残りにくい日常の「食べること」についてこんなにも詳しく調べ、まとめ上げた本は他にはないのではないでしょうか。

決して誰もが楽しく読めるエンターテイメント性のある本ではないけれど、「食」がこれほど社会性を帯びたもので、食のもととなる農業・農村も近代という激動の時代に翻弄されてきた、ということの一端を垣間見ることができました。

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服への興味は関係なく読める本です。詳しくは他の投稿に書いたのでここでは書きませんが、20半ば~30代半ばくらいの世代(とひとくくりにすることはできないのだけど)の価値観を表しているように感じました。個人的には、もっと上の世代、または中高生が読んだらどう感じるかが気になりました。

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読んだら「発酵って面白い!もう少し詳しく知りたい!」と思うようになる本です。発酵食品と発酵の文化的な側面をざっくりわかりやすく説明しているという意味では発酵初心者におすすめ。
発酵という微生物の「ミクロなスケールのでの営み」と、人間社会のような「マクロなスケールでの営み」を文化人類学を用いてつないでいるという点も興味深かったです。

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本書の日本語訳を担当したのは「サピエンス全史」や「ホモ・デウス」と同じ柴田裕之さん。
読むのに3か月を要しました。オキシトシンやテストステロンの話、こう実験したらこういう結果が得られて、そこからわかることは○○だ….という実験の話…正直途中で折れそうになりましたが、最後まで読めてよかったと思える本でした。

この本を読んだことで、自分の仕事の進め方、周りの人との向き合い方に目を向ける機会を持てたことが良かったです。こういうことは、気にかけなければないがしろにしがち。といっても考えすぎると気が滅入るので、「定期的に目を向ける機会を作る」ということが重要ではないか、という気づきを得られました。

3テーマ読書アーカイブス

ブクログでは、紹介したタグをつけて本棚登録をしています → Harunaの本棚 - ブクログ

3テーマ読書のきっかけを話している音声投稿↓

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