#132 短期記憶を失いかけたので、ここに残しておこう

今年も3月が終わる。
頭の中はやらなければいけないことで混沌としているが……。

今月は東京の家を離れて調査地滞在。結構大規模なアンケート調査をしたり(回答待ち中)、急遽ヒアリングができることになり急いで準備したり、とにかくバタバタな日々を過ごしていた。昨年4月に初めて調査地に長期滞在した時の慣れなさからくるバタバタと余裕のなさ、とは違う、いくつかのことが一斉に動き出したバタバタだった。
一つ前の投稿では、返ってこない査読論文に鬱々としていたが、そのわずか2日後には、採用通知が”修正条件付き”で返ってきたことも脳内のキャパを小さくしている。採用は嬉しいけれど、修正に早く着手しなければ、でもインタビューの準備もしなければ……。あぁでも休日は友人の結婚式に、大事な人との約束に……とどんどん予定は埋まっていった。

そんなこんなであっという間に3月30日。
多忙なチームメイトがよく「短期記憶が死んでいる」と言っているが、今のわたしも同じ状況。ちょっと気を緩めてNotionやGoogleカレンダーの記録を忘れると、昨日何をしていたかも思い出せなくなってしまうほどだ。

余裕がないとはまさにこのこと。
しかし、だからこそ、追い詰められ時の集中力を発揮して、これまで使いこなすのに苦労していた質的研究の分析に使うMAXQDAというソフトをそれなりに使えるようになったり、次の論文の核となる分析軸が形になってきたり、前進している実感はある。こういう時こそ、一歩一歩落ち着いて、丁寧に、手戻りがないように進めよう。


がらっと話は変わって、人間関係について最近考えていることがある。
「人間関係が人生の段階とともに入れ替わることは当たり前じゃないか」ということだ。

昔から仲良くしている友人はほんの一握りはいる。離れていても人生のキーパーソンだって思っている人たちもいる。でも、大半の人間関係は、今の自分の置かれている環境によって入れ替わっていくものだと思う。
わたしは今の自分の側にいる人たちを大切にしたい。一人のヒトが対応できる範囲はそんなに広くない。だから、嫌いになったとか嫌になったとか、そういうんじゃなくて、適切な距離があるのだと思っている。

人間関係の悩みは多くの人が抱えるもので、それだけ多くのハウツー本が出版されている。人間関係全般について、夫婦関係や恋人関係について、などなど。
わたしも一時期は、悩むことがあればそう言った本を頼りにしたこともあった。けれどいろいろ試してわかったことは、本は参考にはなるけれど、正解は教えてくれないということだった。目の前の”その人”と状況に合わせて、自分で決めて、行動するしかない。関係が壊れるかも悪くなるかも、とかそういう不安はつきものだけど、自分で決めた行動ならばそれについてものすごく後悔するようなことにはならない(と最近気づいた)。それに、例えある一人の人と縁が切れたって、たいていそれは、自分の人生にとってたいしたことではない。

「側にいる人たちを大切にしたい」、と言っておきながら「一人くらい失ったってたいしたことない」、というのは矛盾しているように感じるかもしれないけれど、それくらい、軽い気持ちでいることがちょうど良いんじゃないかな。常に更新し続けなければ、新しいものは入ってこないのだから。


基本的な考え方はここ3、4年変わっていないけれど、この1年くらいでより一層、状況や人に左右されない、落ち着いた自分が確立されつつあるのかな(余裕はないけど、取り乱してはないという意味で)。
たまにはこうして頭の中にあることを外に書き出して、後から自分を客観的に眺めてみるのもいいのかもしれない。

次の更新はいつになるかな。ではまた〜

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