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唐招提寺御影堂特別公開

京都、奈良旅行三部作の最後となりました。ここまでお付き合いくださりありがとうございます。前回まではこちら↓

そもそも、今回の一番の目的が鑑真和上坐像特別公開に伴って見られる東山魁夷画伯の御影堂障壁画を見学する為でした。例年は6月の三日間のみであった開扉期間が御影堂の大修理が完了した事もあり今年は6月3日(土)から7日(水)まで5日間に延ばされたのです。
まだ見たことのない画伯晩年の傑作を直に見たくてたまらなくなり、スケジュールを調整したところ7日なら行けそうという事となったわけです。
6月2日の大雨で新幹線が止まってしまうというまさかのトラブルにはビビりましたが、6日はそんな心配はどこへやら、7日は梅雨の晴れ間が広がり鑑真和上のご加護があったとしか思えないようなお天気となりました。

近鉄特急(西の京は止まらないので西大寺で乗り換え)

拝観時間は9時から3時までで、一時間当たり300人まで入れて整理券を9時から150枚ずつ配るとのことで、どの位人が集まるのかと心配しましたが、9時過ぎに着いたらすんなりと入れました。お寺の入場料¥1000、御影堂の拝観料¥1000。
唐招提寺さん儲かってますね!
実を言うと人が多過ぎてよく見れなかったのですが雰囲気は伝わりました。
画伯60代から70代にかけて精魂込めて仕上げた68面の襖絵と床の間、3面の厨子絵。
体力的にも大変な作業だったことでしょう。
先頃、東近美で昭和に入ってから指定された重要文化財展をやっていましたが、次の指定には必ず入る作品だと確信します。だって東山魁夷が嫌いな日本人なんていませんもの。将来の国宝です。と断定するこの自信はどこから?

参拝者に配った絵葉書より 辰殿しんでんの間「濤声とうせい


鑑真和上御廟の苔庭


国宝 金堂

鑑真和上坐像は、法隆寺の百済観音像と並び昔から大好きな仏像彫刻です。
今回二度目のご対面でした。あの微笑みにはついほろっとさせられます。
これでもう思い残すことはありません(ちょっと大げさ)