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奇跡の映画「小さき麦の花」

【土から生まれて、土に還る】

中国映画「小さき麦の花」を観て。

冒頭から思い出したのは、高校の時に読んだパール・バックの「大地」。

想像も出来ない貧しい農民の暮らしと、生への貪欲な有り様が、私立学校で、のほほんとバブルの予兆を感じている高校生の世界観と全く違い、衝撃を受けた。

10歳の時に読んだ、「アンクル・トムの小屋」で、人種差別というものを知った時と、「大地」の衝撃は、10代の私にとっては、2大世界観の変容だったと思う。

生まれた場所、身分、人種、などなど、選ばないで与えられた自分の人生のスタートで、

生きるという事がこんなにも残酷に違う毎日なのか、と改めて感じた映画だった。


時代の流れや周りの悪意、自分でどうすることも出来ないながらも、淡々と日々の暮らしの中で、幸せを見つけていく。


でも、それすらも…


農作業や、家造りを、季節の光の変化の中で、淡々と映し出す事から、自分の人生をコツコツと作る現代人が忘れた美しさを伝える映画と観るも

言葉がなくても、労りあい、慈しみあう、愛の物語と観るも

2011年高級車が走り回る都会とはうらはらに、前時代的な貧しさが残る中国政府批判の映画と観るも

観方は、受けてによって様々だろうと思われる映画。


私にとっては、

生きる事とは、淡々と毎日同じことを繰り返しているようでも季節がめぐり人生は前に進み、そしてまたいつか終わる、という、

無常の美しさでもあり、儚き夢のような人生を、いかに生きるか?を問いかけられている映画でした。

まさに、原題 「塵に還る」のままに。



中国ではTikTokで火がついて若い世代を中心に支持され、興行収入トップを記録、“奇跡の映画”と呼ばれた本作。

その後上映も配信も禁止されているらしいのは、2011年の中国でまだこんなに貧しい農民がいる、というのを認められない、国策なのかな。



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