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マニアックなスポーツジムライフ

晴海プラムです。みなさんは、ウラナイ8ホームページの1月3日のデイリーメッセージ、夏瀬杏子先生の記事はご覧になりましたか?

記事によると、人気のあるスポーツジムのインストラクターは、下記の要素があるそうです。
・みんなが簡単にできる内容
・わかりやすい声かけ

逆に、「追っかけがいるようなインストラクターは、やる内容が高度で、多くの人が集まる人気とは違う」そうです。

わたしにはインストラクターの追っかけをしていた時期があり、これに関して思い出したエピソードがあるので、それを書いていこうと思います。

わたしがジムに通い始めたのは、中学の友達と地元のスポーツジムに入会したのがはじまりです。運動経験0のビギナーには、マシンの使い方を覚えることは難しく、何回説明を受けても無理でした。マシンエリアはすぐに挫折して、スタジオプログラムに入ることになりました。

スタジオプログラムの中でも格闘技系のクラスは、パンチやキックを繰り出すので人気です。最初はインストラクター歴の長い男性の、昭和ノリのクラスに出ていました。インストラクターは通常の動きだけでなく、ちょいちょい昭和ノリの振り付けを自作して入れていて、常連さんたちはそれもマスターしています。わかりやすく、とても楽しいレッスンでした。

ある時、他の店舗からインストラクターが異動でやってきました。Oさんという男性インストラクターは、ものすごく真面目。ノリなんてものは存在しない。でも、他のインストラクターと違ったのは、ものすごく一生懸命に動いて、パンチとキックもパワーが溢れていることでした。目の前で頑張って動いているインストラクターを見ると、つられて自分も頑張ってしまう。すごく動いて、すごく疲れる。わたしは今までと違う刺激に、感動しました。

逆に昭和ノリで楽しくレッスンをやりたい常連さんたちは、Oさんのクラスが真面目でつまらないと言って、出なくなりました。その代わりに、力を出し切りたいコアなメンバーが、Oさんのレッスンに出るようになります。わたしは人気のある昭和ノリのクラスは楽しいけれど、体力的に物足りないと感じるようになりました。あんなに楽しかったのに、そのレッスンが霞んで見える。1時間の密度がちがう。やり切ったという達成感を、Oさんのレッスンに求めるようになりました。Oさんのレッスンを好むメンバーは、思いっきり頑張りたい人たち。自然とメンバー同士が仲良くなります。

ある時期から、Oさんが新しいプログラムの導入でコアトレーニングのレッスンを始めました。1回数百円の有料クラスです。参加メンバーは10人ほどで、キツいトレーニングが大好きなメンバーしかいません。終わった後に「腹筋、超いたーい!でも効果あるから、週3回はやりたいよね!わたし、お腹割れてきたよ!」と言うメンバーばかりです。Oさんは筋肉やトレーニングにとても詳しかったので、正しい動きとエラーの動きの説明がとても丁寧でした。運動初心者のわたしは、このレッスンでトレーニングのベースを学ぶことができました。

そのレッスンに入っていない会員さんから、「あの有料プログラムは、そんなにいいの?」ってよく聞かれました。外からは一部のコアな人が楽しんでるクラスとして、認識されているようでした。

Oさんのレッスンを満喫する日々を送っていたある日、異動のお知らせが掲示板に張り出されました。石川県から兵庫県への異動でした。それを見てコアトレに参加していたメンバーは、とても悲しみました。わたしもめっちゃ悲しかった。最後のレッスンで撮った、2ショット写真が今でも宝物です。

異動の悲しみにくれる中、ジムの遠征慣れしているお姉さんが「兵庫に遠征すればいいだけだよ!」と一言。みんなで遠征に行くことになりました。

その後、コアトレーニングに参加していたメンバーの女子4人で、異動先の兵庫県に通いました。スタジオプログラムの時間に間に合うように出発し、Oさんのレッスンだけを受ける。一泊して、またOさんのレッスンを受けて帰宅。現地の観光も一切せず、ジムにしか行きません。でもOさんのレッスンを受けられるだけで、みんな幸せな気持ちなのです。この出来事で、好きなインストラクターを追っかけて遠征するのは、当たり前となりました。

スポーツジムの中では、わかりやすく楽しいレッスンは、多くの常連さんに人気です。年齢が上がれば上がるほど、無理せずできるレッスンは大切です。

でもわたしは楽しいだけでは物足りない。よりハードに動けるレッスンが、大好きです。そういうレッスンを提供しているインストラクターは同じプログラムでも少なくなるので、それを求めて追いかけていくのだと思います。ただ、類は友を呼ぶので、その世界にいると周りはそんな人ばかり。自分がマニアックに傾いているとは、なかなか気づきにくいのです。ジムに関しては、これからもこの道を追求していこうと思っています。

またスポーツジムのエピソードは、こちらにまとまっています。面白いと、たくさんのご感想をいただいています。

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