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人を信じられるようになるまで その1

晴海プラムです。わたしは激務と、その当時の上司とうまくいかなかったせいもあり、適応障害の診断を受けて仕事をお休みしています。その経緯はこちらにまとめています。

体が鉛のように重くて動けない時期は、未来が見えず、気持ちだけとても焦っていました。一生動けないのではないか?という不安が頭をよぎる日々でした。

そこから体が回復して、体がだんだん動くようになった。でも、すぐに社会復帰とはいきません。人を信じられないという気持ちが湧いてきて、どうしてもその不安は拭えない。常に相手を敵か味方か判断しようとして、心と頭は常にぐるぐるしていた。

会社の人はまず信じられない。休む原因となった上司以外も、会社の人イコール敵と見なしていてた。会社の人に会うタイミングで「体調どう?心配してるよ。」という言葉をもらっても、「本当は心配してないでしょ。社交辞令お疲れさまです。」と、内心思っていた。

「会社の人に話すことは、変に噂になることもあるから、言動に気をつけなきゃ。」とも考えていた。実際に「プラムは会社休んで第二の人生を考えるために、バリバリ模索しているらしい」みたいな噂が立っていた。体調が悪くて動けない時期に。体調が悪くても頑張って会社の人に会っていた時期だったので、そんな噂まで立てられるとはショックだった。

そういうことがあってから、常に自分の外の、相手がどう思うか、という領域まで考えるようになった。相手の領域を考え始めたら、コミュニケーションは怖くて取れない。会社の人に会うのがとても疲れた。そして会った後も悪い妄想しか広がらなかった。

身体が元気になったら、体力がかなり落ちていることに気づいた。連続して外に出かける体力は、戻っていない。体力をつけて人並みに過ごせることが、一つの目標になった。

昔大好きだったスポーツジムに通いはじめたのは、①体力作りと②自分の楽しい気持ちを思い出すため、の2つの理由からだった。ジムの中でスタジオプログラムに参加することは、「集団の中に普通に居ることができるか?」を試すいい機会になった。

新しい集団の中に入るのは、自分が決めたことではあるけれど、かなりのプレッシャーだった。「いじめられたり嫌がらせされたらどうしよう」という、そんな得体の知れない不安が膨らんでいく。だからこそ、スポーツジムの体験に行く日もすごく気をつかった。「目立たない初心者」キャラで行こうと、最初に決めた。

まず運動する服装に悩む。「初めてのジムで目立たず、スタジオ内でいかにモブキャラでいられるか?」そればかりを考えた。昔がっつりジム通いをしていた時期に揃えた、こだわりのウェアとレギンスはタンスの中にたくさんある。でも、ジム生活から3年も離れていたし、初めてのところにベテラン風の格好で入っていくのは怖い。メジャーなスポーツブランドで体のラインが出ないものを選び、スポーツブランドをMIXしてコーディネートした。(ワンブランドで統一しないほうが、初心者ぽく見える。)レギンスの上にショートパンツも履いて、完璧。どう見ても自分の中では、初心者風になった。

ジムでは1日体験ということで、一通りの説明を聞いてから、スタジオプログラムの待機の列に並んだ。スタジオ内のポジションにすごく気を使うので、列に並ぶのは後ろのほう。後から入場することで、常連さんの「いつもの場所」を邪魔せずに入ることができる。初心者的気遣いと、嫌がらせされないための防止策である。

通常、夜や土日のプログラムはスタジオの前の方から埋まる。お昼もそうだと思っていたら、大間違い。お昼のプログラムの常連さんたちの定位置は、スタジオの後方だった。空いていたのは、前方ばっかり。しょうがない、前でやるしかない。

プログラムが始まって、昔やったことがある懐かしいナンバーの曲が流れた。動きもやったことがあって、懐かしい。青春の1ページが、舞い戻ってきたような気持ちになった。いつの間にか自然に体が動いて、楽しくプログラムを受けていた。最初に設定したはずの「目立たない初心者」キャラの設定はさっさと剥がれ落ち、体験一発目のプログラムで、常連さんにもインストラクターにも経験者であることがバレた。

自分で設定した初心者キャラが早々に崩壊してしまって、途方にくれたプラム。人間関係の試行錯誤は、次回へ続く。次回の記事はこちらから。

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