サルスベリの剪定方法~冬(花後)編~【難易度☆☆】
長く咲くサルスベリも、秋から冬にかけて花が終わります。
そんな花後の剪定方法をお伝えします!
こちらは、枝張りを作っていく剪定方法ですので、難易度が上がります。
好みや樹形を考えて、最適な剪定方法を選んでみてください!
剪定時期
剪定時期としては、花が終わりから新芽の出始めるまでの時期なら、いつでも大丈夫です。
その中でも、冬がおすすめかと思います。
花が終わってすぐだと、細かい芽がまだ伸びてきたり、春先に近付くと、気候によっては早めに芽吹いてくることがあるからです。
剪定方法
枝の太さが、充実しているものを2本以下で、適度な長さ(約10cm前後)で切ります。
細かい枝は、枯れてしまうことが多いので、綺麗にはずしておきましょう。
残す枝の向きは、水平よりやや上向きの枝~45°程度が良いかと思います。
次に出る枝が上の枝とかち合わないように、角度は考えて剪定してみてください。
太さの目安
太さの目安としては、親指の太さ程度が好ましいかと思います。
小指程度だと、やや細くなり、枯れてしまったり、次の新芽が細くなる可能性があります。
十分な太さがない場合は、次の芽に期待して、丸坊主にしておくと良いかと思います。
2本以下の理由
枝張りを作る上で、三つ以上の枝は、美しくないことが多いです。
松の剪定でもそうですが、基本的には、二芽(二枝)に分けていくのが、美しくなるコツだと思います。
充実した枝がない場合は、最悪一枝にしてしまうのも、ありかと思います。
毎回、二枝を残していくと、ゆくゆくは枝を整理しなくてはならないので、いつか一枝になってしまう場所もできてくるからです。
あくまでも、私たちが考えることと、昔からある造園木(庭木)の基本を元に考えたことです。
適度な長さ
この長さは、とても難しく、とても重要なところです。
枝張りを作る上で、長すぎても美しくなく、短すぎても枝が混んできてしまいます。
また、他の枝との絡み具合も意識しながらの剪定となります。
あくまでも、約10cm前後というのは、目安となりますので、樹木全体の形を意識して剪定してみてください。
こんなことが起きるかも
このように、二枝ずつ残していくと、次の枝が細く出てしまうことがよくあります。
そんなときは、前年残した二枝だけになるように丸坊主にして、枝や幹を太らせて、より太く力強い枝を出させましょう。
または、樹木の状態にもよりますが、二年に一度の手入れにすることで、より太い枝にしていくこともできます。
注意点
不要な枝をはずしたり、丸坊主にする場合は、できる限り元で切るようにしましょう。
【誰でもできる!!】でもお伝えしているように、切る位置が少し長くなるだけで、巻き込むのにも時間がかかり、綺麗に巻き込まれないこともあります。
こちらは、十分注意してください。
また、これらの剪定方法や目安は、私たちが行っているものです。
そのため、地域や気候、それぞれの庭師の剪定方法と異なることがありますので、地元の庭師の方に相談して、剪定することをおすすめします。
最終的な樹形や今後の剪定作業のやりやすさなど、様々な視点で考えていただけると幸いです。
いかがでしょうか?
このような手入れができると、サルスベリの幹肌とともに、枝張りも楽しむことができるかと思います。
剪定難易度として、難しくなりますが、プロの庭師と相談したり、試行錯誤しながら、楽しんで剪定していただけたら幸いです。
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