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小さなスペースで大丈夫♪ 超コンパクトな撮影スタジオ作成法 #2 組み立て→完成まで

ここからは購入した資材を配置、組み立てていきます。

1. 床の補強。

床がカーペットなど柔らかい材質の場合、背景紙に人が乗るとすぐに穴が開きます。購入した合板やフロアマットなど硬い板で床を補強します。(もともと床が平面で硬い素材の場合この工程は不要です。)
<合板使用の場合>
合板を隙間の無いようにガムテープなどで繋いでから、図のように背景紙の人が踏む範囲の下あたりに配置します。(この段階では背景紙がくる位置がイメージしづらいので大体の位置に置いておけばOKです。板は実際に背景紙を引き始めた段階で、板を引いたり押したりして位置を修正できます。)

<フロアマット使用の場合>
youtubeでフロアマット施工方法動画を参考に敷き詰めます。
私の場合賃貸物件のため、キレイにフロアマットを剥がせるよう「強弱両面テープ」を使ってフローリングに固定しました。このテープはフロアマットと接する面は強い粘着力・床と接する面は弱い粘着力、と異なる粘着力で剥がす際にフローリングを痛めません。


背景紙を設置する
背景紙、背景紙ポール、背景紙サポート用スタンド、重り、クリップ 必要な物を全部用意して並べます。

設置予定位置に物を全て集めておきます。
一人で作業する場合、作業中に物を取って来てくれる人はいません。初めから手首にテープを通し、クリップはポケットを挟んでいつでも使えるようにしておきます。
分割されているロッドをつなぎます。
スタンドを予定位置へ並べます
スタンドの左右の距離に合わせて、ロッドを伸縮させてからポールをスタンド上部にセットします。
ロッド両端に穴にスタンド上部から飛び出たボルトを突き刺す固定方法です。
ロッドが抜けないよう付属の蝶ナットで固定できます。
伸縮はできるのですが固定できないためテープで固定しときます。

ここからは、できれば2人で作業すると安全です。
ポールを背景紙の筒に通します。

一旦ポールを外し、背景紙をロッドに通します。

再度、背景紙付きのポールをスタンドにセットします。
一人の場合、左右順番にスタンドへ差し込み、重さでスタンドが傾いたりしていないかを確認します。
スタンドには重りを巻きつけておきます。背景紙は重くバランスが崩れやすいため、重りで転倒を防止します。

左→右→左→右 と左右のスタンドを少しずつ伸ばしていきます。

左スタンドを少し伸ばします。
次に右スタンドを少し伸ばす。
左右交互にスタンドを伸ばすのを繰り返します。

希望の高さまで伸ばしたら、脚立に上り背景紙の巻を止めているテープを切ります。左右スペースの空いている方のスタンド側に脚立を置き登ります。

天井付近までスタンドを伸ばしたら、背景紙のテープを外します。
この後クリップが必要になります。ポケットなどすぐ取れる位置に持っておいてください。

いよいよ紙を引き出していきます。<注意ポイントがあります>
脚立に登り背景紙の巻きを回転させて、床に届くまで先端を下ろしていきます。

注意して欲しいのは、最初の数十センチが降り始めると紙の自重で勝手にどんどん降りてしまう点です。なので、紙の先端が床に着くまでしっかり紙の巻部分を掴み慎重に降ろしていきます。

紙の先端が床に届いたらさらに2−3巻か下ろします。
ここで写真のようにクリップでロールとポールを固定します。

背景紙とロッドをまとめてクリップで挟まないと自重で紙が落ちていきます。
グジャグシャっと地面に接地して背景紙をダメにしないよう気を付けてください。
あらかじめ重りは紙が接地するあたりに置いておきましょう。

脚立から降りて紙の端に重りを置き、重りを引きずるようにして背景紙の引き出し方向に引き出します。

重りを乗っけた紙を引きずる感じで引っ張ります。
限界まで引っ張りすぎるとスタンドごと転倒の恐れがあります。程々でストップします。

写真のように背景紙がピンと張ったら、背景紙を引っ張るのを止めます。
もう一度踏み台に登り、手動で紙を下ろしに行きます。

アールが小さくなるまで背景紙降していきます。

ロールが勝手に回転しないようを手で掴んでから、固定したクリップを外します。再度背景紙が小さなアールになるまで降していきます。
良きところまで引き出したら、再度クリップでロールとポールを固定します。脚立を降りてさらに紙を引っ張ります。

希望の奥行き(大体2mぐらい)まで来たら左右のアールが均等になるよう紙を押したり引いたりして調整します。うまく整ったら重りを左右+中央に置きます。

以上で背景紙撮影の環境は整いました!
この環境であれば、好きな照明機材を追加してキレイに撮影ができます!

具体的にどんな照明機材でどう撮るかは別記事に紹介いたします!


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