緊急事態宣言やっちゅうのに、乳がんと言われましてん。008


 ↑ ↑ ↑ の続きです。

005 https://note.com/harumi_ito/n/n9f4af71ce7c3 から書き始めて、これで初めての大病院での診察日ネタは4本目。まだあともう1本くらいは必要になりそうなので、2021年5月6日の一連のできごとは、本当に私にとっては「詰め込みすぎ」な1日を作り上げたのです。
(その割にけっこう話脱線してるよね?とツッコまれそうですが)

先生の診察が終わり、そこから一連の検査を受けることになりました。

1. 乳房およびリンパ節エコー検査
2. 遺伝子検査および血液検査のための採血
3. 乳がんのタイプを識別するための「パチン」(「コアニードル生検」のこと。 https://note.com/harumi_ito/n/nd030671e22ac も参照)プラス、目印としての金属片の埋め込み
4. CTスキャン

……といった流れです。
実はうちの旦那、診察が終わったらテイクアウトでいいからチャーハンが食べたいと言って、近くに餃子の○将があるか検索してまでスタンバっていたのですが、どうやらそれはお流れということになりそうでちょっとガッカリ気味に。そんなにチャーハン食べたいなんて、あなたチコちゃんですか?そんなキミに一言。

ボーっと生きてんじゃねーよ!🤣🤣🤣

それでも、検査を受けに行く間は荷物を持ってくれたりして、すごくありがたかったのは確かです。せめてヨメの検査を待っている間でも、食べてくれてよかったのに。

1. 乳房およびリンパ節エコー検査

エコー自体はこれまで何度もやってきました。人間ドックで受ける腹部エコーに比べれば全然圧痛もないし、むしろ撫でられるような感じで心地いいものなんですが(ただしゼリーのねっとり感だけはいまだに好きになれないけど)、しこりができてからは、エコーのプローブ(体に当てて超音波を出しながら撫でる例のアレ)がしこりの部分を通過するたびに「う゛っっ……」と鈍いうめき声のようなものが出るようになってしまいました。これまでの経験上、エコー検査をする技師の方は患者さんを安心させるためか話し上手の人が多いと思っていましたが、今回の人は新人さんなのか、それとも時期的にまだこの病院に慣れていないのか、「それは先生に訊いてみてください」とか「えーっと、それはなんとも言えないですけど」と答えることが多くて、ちょっと話の仕方が緊張しているような印象。
右上にあるディスプレイをチラ見しましたが、かかりつけだったクリニックで見たエコー画像では円のように映っていたものが、漫画の大声の時の吹き出しのようなとげのあるような形になっていて、見るからに「悪性腫瘍ですぜ、ドヤ!」と言っているような凶悪ささえ感じました。何だか、本当に自分ががんになったんだなっていうのが可視化されたようで、少しだけ気分が重く。

そして。
腫瘍の大きさは2.9センチ、リンパ節への転移はなし。
ステージ2Aでした。

2. 遺伝子検査および血液検査のための採血

採血は何度やっても好きにはなれません。好きな人なんていないでしょ!とお思いの方、私の知り合いで採血フェチとまで言えるかどうかは不明ですが、刺される瞬間からずっとその部位を凝視して「おお~、採れとる採れとる♪」と楽しんでいる人がいるんですよ……やっぱり、人間っていろんな人がいるよな、型にはめて考えるなんてできないよなって思います。で、私はといえば、刺されるのを見るのが大・大・大嫌いで、最近はコロナのワクチンのニュースですら、注入の映像となると目を背けてしまうほどです。そのうえ痛がりだし。チクっとしますよ~、の後に刺されて本当に「う゛っ」と言ってしまうくらいには痛がり。採血中は目をそらし、頭の中で歌を歌うのが私のルーティーン。
この採血は、遺伝子検査以外に目的があります。CTスキャンの造影剤を入れるには、腎機能の数値を見る必要があるためです(※)。造影剤は尿から排出されますが、腎機能が悪いと造影剤が体から出にくくなってしまいます。その結果を見るのに、1時間程度を要します。その間に、別の検査を行います。

やや、待ちくたびれてきた旦那さん。
検査する間、どこかで食べてきていいよと言ったのですが、まだええで、と言ってくれる。
あんなにチコちゃんよろしく「チャーーハン!!」って言ってたのになあ……ごめんよ。


つづく。


※参考: https://www.miyagi-pho.jp/mcc/medical/bumon/housyasen/ct/index.html

コロナ禍の中、乳がんになって……一つひとつの命に優しい世界であってほしいと願います。貴重なサポートは、各種がん闘病に関わる団体や保護猫活動に充てさせていただきます。