vol.5 「本当に見学すべき病院」を見つけるには? #初期研修
ご無沙汰しています。医学生ハルです。無事国家試験を終えることができました。たくさんの応援メッセージをいただき、ありがとうございました!!
今回は「自分に合った研修病院の探し方」についてお届けします!星の数ほどある病院から、自分に合った研修先を探すにはどうすればいいのか、具体的にお話しできればと思います。
なぜ「見極め」が必要なのか
マッチングの原則としてよく言われるのが「40病院リストアップして、20病院に資料請求して、10病院見学して、4病院を受験する」というもの。ということは実際に受験した4病院以外の36病院はどこかの時点で候補から外したということになります。
この絞り込みには病院見学がいちばん有効です。なので極論を言えば、気になった病院すべてを訪問し、見学すれば最適な病院を見つけることができるでしょう。
しかし、見学は一日がかり。集合時間は朝早いことが多いし、見学中は一挙一動が評価の対象になるので休憩中も気を抜けず、帰るころにはヘトヘトになるはず。帰宅後も勉強が手につかないかもしれません。
つまり、ちょっと気になっただけの病院すべてに見学に行くのはものすごくコスパが悪いのです。見学の申し込みをする前に、「本当に気になる病院」=「見学に行くべき病院」を見極めておく必要があります。
チェックリストをつくる!
「見学に行くべき病院」を見極める方法は簡単です。
自分で「チェックリスト」をつくるのです。
チェックリストは2項目。
(ア)どうしても譲れない条件
(イ)最悪譲歩できるけれどなるべく譲りたくない条件
これだけです。
そうしたら、(ア)を3個、(イ)を5個出します。
(ここでそれぞれ3個、5個に絞るのがポイントです。希望条件に優先順位をつけて、上位8個を叶えられたら上出来だと考えてください。完璧な病院など存在しないのです。)
そして、気になる病院の待遇と見比べて、
まず、(ア)の条件を1つでも満たしていない病院は即斬り。
次に、(イ)の5条件のうち3つ以上満たしている病院を見学候補に。
そうすることで自然と「本当に見学すべき病院」がみえてきます。
実際にシミュレーション
例を使って実際にやってみます。
まず、(ア)(イ)の条件を以下のように設定しました。
そして二つの病院を比較してみます。
A病院は(ア)の条件③を満たさないので、この時点で(=(イ)に関係なく)候補から消えます。
B病院は(ア)の条件を3つとも満たし、(イ)のうち②③⑤を満たすので、見学に行こう!となるわけです。
まとめ
このやり方で10病院前後に絞れるとバッチリです!10個であればポリクリや部活が忙しい方でも余裕をもって見学できると思います。さらに(イ)の条件のうちいくつ満たしているかで病院を序列付けすると志望度がさらにはっきりするでしょう。
今回は以上です!
チェックリストを活用して、賢く病院見学をこなしていきましょう!
次回は「病院見学の準備」についてお伝えします。見学の持ち物、見学日までにやっておくべきこと、メールの文面など。「これだけ読めばバッチリ」な内容にするつもりです!
参考:どうしても絞れない方は…
首都圏&QOL重視で探している方で、どうしても見学候補が絞れない…という方は、 ↓ こちらの記事 ↓ も参考にしてみてください。
この記事は私が実際に足を運んで得た情報をもとにして、オススメ病院を10個に絞ったものです。まずはこの記事に掲載している病院に見学に行ってみるのはいかがでしょうか?
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