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カメラマンとは「全ての人にスポットライトを当てる仕事」である
スマホで誰でも写真が撮れる現代、わざわざ高い一眼レフを買う必要があるのか?
10年前はデジカメを買って家族写真を撮ったり機械マニアの人が一眼を買うなど、写真を撮ることは専門的知識が必要と思われていた。
今ではスマホのカメラがどんどん高性能になり、誰でも画質の良い写真を気軽に撮ることができる。
また、カメラアプリやInstagramで簡単に加工もできる。
さらに、AI画像生成によって美しい女性や自分のプロフィール写真を数秒で作れるようになった。
カメラマンの肩身はどんどん狭くなる。
では、どうして私はカメラマンになるのか。
それは、被写体の人生に光を当てるためだ。
私はよさこいを踊りながら、時折よさこいのカメラマンをやっている。観客に見せるため、仕事以外の時間を切り詰めながら練習を積み重ねている。
しかし、よさこいだけでなくパフォーマンスは全体的に先頭にいる人に目が入ってしまう。パレードはもちろん、ステージだと後ろの人ほど観客には見えづらい。
踊ってはいるけど、後ろの方だから見えないんだろうな…
こう思いながら踊ることがたまにある。
せっかく練習しているのだからお客さんに見てほしい。けど、見られない。
これほど悲しいことがあるだろうか。
だからこそ、私がカメラマンになった時には「なるべく全員シャッターに収める」ことを意識している。
そのため、演舞をよく観察して出来るなら撮影中は移動している。自分の踊っている姿が写真になった喜びを知っているから。
自分の踊りが誰かに見られているということが、パフォーマンスする側にとってどれだけ救いになるだろうか。
単に良い写真を収めるならスマホで風景を撮ればいい。
ただ、燦然と輝く瞬間、忘れたくない特別な瞬間を収めたい。
だから、私はカメラマンをやる。
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