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事務からWebエンジニアへ転職する方法【自己PRの実例あり】

こんにちは。はるまきです。

私は前職が事務でした。会社としてアウトソーシングをやっている会社だったので、周りもみんな事務でした。グループ会社の事務仕事を受注して代わりに行うという仕事です。いわゆる営業事務の仕事だったり、経理処理の仕事だったりいろいろでしたが、どこまで行っても事務仕事です。

そんな職場にいた私でしたが、先日Webエンジニアに転職できました。独学をしてた時期もありましたし、プログラミングスクールに通っていた時期もありましたが、事務での経験というのもちゃんと評価してもらえました。

もちろん「事務からエンジニア」という部分を意識しすぎなくても問題ないです。ただ個人的には3つの理由から「事務からエンジニア」を意識した方がいいと思っています。

1つ目はキャリアの一貫性が問われるからです。昔ほど経歴をうるさく言われることはなくなってきているとはいえ、やはり今でも「今までどんな仕事をしてきたか」「今までどんな考え方をしてきたか」は問われます。そんな中で「事務については触れないでください」とはとても言えません。なので意識した方がいいと思っています。

2つ目の理由は単純にその仕事に時間をかけているからです。その仕事というのは事務です。フルタイムの方であれば1日最低8時間は働いているのですから、ここの部分でアピールができるに越したことはありません。逆にこの1日8時間をアピールできれば、かなりの武器になります。

3つ目の理由は対価が発生する環境でのアピールは強烈であるからです。あなたがいくらプログラミングスクールに通ってポートフォリオを作っても、収益を上げない限りは、それはあなたが時間やお金を払って作っただけです。でも事務の仕事では逆にお金をもらっています。この環境での成果・実績というのはダイレクトに「お金を稼ぐ」「利益を出す」という行為なので、アピールとしても強烈になります。

以上が事務の仕事をやっている方なら「事務からエンジニア」を意識した方がいいと思う理由でした。

前置きが長くなりましたが、「事務からエンジニアへ転職する方法」をステップごとに説明しようと思います。ステップは3つあり、

①エンジニアの業務内容イメージを考える
②事務という枠の中でエンジニア的な仕事に挑戦してみる
③挑戦した結果を職務経歴書の自己PRに落とし込む

です。

実例を交えて解説していくので、よかったら参考にしてみてください。

①エンジニアの業務内容イメージを考える

まずはエンジニアが何をする職業なのか調べるところからです。調べ方はネットでググるのでもいいですし、書籍を買ってもいいでしょう。

「そんなこともうやってるよ」という方もいると思いますが、そういう方もエンジニアの業務内容を自分なりに書き出すところまでやってみてください。私はこの内容を職務経歴書にも書いたぐらいで、「エンジニアについて理解してますよ」という姿勢はエンジニア転職においてもとても重要になってきます。

私が考えるエンジニアの業務内容イメージを書いておくので、参考にしてみてください。

●私が考えるエンジニア業務内容イメージ
・上流工程で考えられたシステムの設計書に基づいてコーディング作業を行うこと
・自らクライアントにヒアリングをして要望や課題を洗い出すこと
・要望や課題をシステムに落とし込むこと
・仕様書の内容が現実的でない場合に代案を提案すること
・システムが正常に動作するかテストを行うこと
・システムを安全に運用すること
・バグが生じた場合に、原因を追及し修正を行うこと
・要望があり仕様修正の必要があった場合に、変更を行うこと
・プロジェクトメンバーを管理すること

その人なりのイメージがあると思いますので、ここは自分なりの言葉で全く構いません。

②事務という枠の中でエンジニア的な仕事に挑戦してみる

いよいよ行動していく部分です。あなたが日々こなす事務の仕事の中で、先ほど考えたエンジニアの業務内容イメージと似ている仕事を考えて見つけてみてください。そしてその似ている仕事において成果・実績を出してみてください。

…こういう言い方をすると「そんな難しいことできません」と言われてしまうかもしれません。ですがどんな小さな工夫でもいいのでやってみて、時間を減らすことや手間を減らすことができれば、立派な成果です。

参考にアピールできそうな事務の仕事を書いていきます。

「顧客の要望を汲み取る」

事務は「他の社員のサポートを通して会社を支える仕事」なので、仕事をしている以上、必ずその仕事の発注者がいます。営業事務であれば営業の方などです。その発注者が本来行う仕事(資料の作成や成果物の作成など)をやっているわけですから、必ず「こういう方針でやってほしい」という発注者の要望があります。これを掴むことが事務として大事な能力です。そしてこれはそのままエンジニアの仕事にも繋がります。

エンジニアというのはシステムが欲しい思っている人がおり(自社の人間の場合もあれば他社の人間であることもあります)、その方の代わりに必要な機能や画面構成などを考えていきます。上記で紹介した事務の「顧客の要望を汲み取る」能力はこれとほぼイコールです。「顧客が何を求めているのか」「顧客が何を重視するのか」を常に考えながら立ち回る事務は、(もちろんそこだけじゃないですが)エンジニアとしてもかなり評価されると思います。

私がどのように職務経歴書に書いたかという部分は、下記で実例を書いていきます。

「チームマネジメントをする」

次に「チームマネジメントをする」能力です。事務の仕事であれど複数人のチームを束ねることが多々あります。社会である以上いろんな人がいるので、その人たちが気持ちよく仕事ができるような配慮や仕組みづくりをする必要があります。

エンジニアもチームで動く仕事ですので、必然的にチームマネジメントの能力が求められてきます。「クセのある人をどう調和させるか」「サボりがちな社員をどうやる気にさせるか」など考えて仕事をしています。場合によっては社外の人間もマネジメントするので、とても高いレベルでこの能力が求められる場合がありますので、事務でもその力があればかなり評価されるでしょう。

私がどのように職務経歴書に書いたかという部分は、下記で実例を書いていきます。

「Excelで業務効率化をする」

次は「Excelで業務効率化をする」能力です。専門的なソフトがある事務を除けば、ほとんどの事務の仕事でExcelが用いられているのではないでしょうか。大半の方は既存の関数やマクロを利用してフォーマットを作ったり、データ入力であれば手動で入力していると思いますが、ここで一工夫を加えてみるのも1つのアピールする手段です。つまり自分で関数やマクロを組んでみるということです。

Excelの関数やマクロは正直プログラミング言語と比べれば簡単です。利用者も多いため、たくさんの情報が出回っていて、書籍やネットの記事があります。逆に考えると独学なりで少しでもプログラミング言語をやっていれば、簡単なExcelの関数やマクロは組めてしまうと考えています。

私も実際に関数やマクロを勉強して、ある作業の所用時間を40%減らしたことがありました。この成果は採用担当者の方にかなりウケが良かったですし、エンジニアを目指したきっかけとしても大々的に話していました。現役エンジニアの方に相談していて、こういう業務効率化ができる方はエンジニアとしての素質があると言っていただいたこともありました。

Excelの関数やマクロを勉強するとなると、業務時間外にやることになると思います。少し負担にはなりますが、エンジニアに本気でなりたいと思っているなら全く苦じゃないくらいの時間であると思います。

正直最初はハードルが高いかもしれませんが、やってみると楽しいと感じることもありますし、何より日々の仕事が楽になります。

私がどのように職務経歴書に書いたかという部分は、下記で実例を書いていきます。

③職務経歴書の自己PRに落とし込む

今まで「事務からエンジニア」という視点でアピールできそうなポイントを見てきました。論より証拠だということで、最後に職務経歴書にどのように書いたのか、私の実例を3つご紹介します。

「顧客の要望を汲み取る」の例
営業事務としての裁量を最大限に使っての資料制作
→ある顧客の担当である営業の方でいつも多忙な方がいましたが、コチラから提案ベースで進めたりしていたところ、確認時に発生する時間の短縮になり、「いつも素早い対応で顧客からの評価も高く、助かっています」というお言葉をいただきました。
「チームマネジメントをする」の例
管理していたチームで、作業メンバーの制作時間を1人1件当たり20%削減することに成功
→半年もの間、内容のクオリティを最優先でやってきており、手順は個々人で独自のものになっていましたが、手順ややり方をよく考え直して改善し、パーセンテージで言えば20%ほどの時間短縮に成功しました。
「Excelで業務効率化をする」の例
あるチーム作業の所要時間を40%削減
→顧客から送られてくるデータをチームで修正する作業で、文言を別の文言に置き換えるような、毎回同じような修正をしている作業があったのですが、それをExcelマクロのボタン1つで大方の修正を行えるように改善し、作業時間の40%削減に成功しました。

これは私の実例なのであくまで参考程度にしてください。ですがどれもアピールにはなったので、ぜひこういう書き方で職務経歴書を埋めてみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか。

「事務からエンジニアへ転職する方法」をステップごとに説明しました。

①エンジニアの業務内容イメージを考える
②事務という枠の中でエンジニア的な仕事に挑戦してみる
③挑戦した結果を職務経歴書の自己PRに落とし込む

これらのステップを一度考えてみると、もしかしたら気づきがあるかもしれません。

一見、事務とエンジニアという仕事は大きな隔たりがあるように思えますが、こう考えると意外と共通点も見えてくると思います。

職種が全然違うからアピールできないだろうと諦めてしまうのではなく、今ある環境の中でアピールできることはないかどうかを探してみましょう。

以上となります。

お読みいただき、誠にありがとうございました。

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