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「モテたい」って何だろう

「20代の男性の46%が交際経験無し」

少し前に、ネットを賑わせた記事。10年前の数字が分からないから多いのか少ないのかわからない。けど、ガツガツ「モテたい!」を全身から迸らせるタイプは、減っているのかもしれない。

アラフィフのわたしが大学生だった頃、周りにはモテたい男しかいなかった。わたし自身はまったくモテたことはないけれど、友だちの周りは、顔に「モテたい」と書いてある男であふれてた。

気さくな感じで話しかけたり、背伸びして奢ったり(同じ学生なのに)、先輩風を吹かせてみたり。いま、多少の社会経験を得た身からすれば「そういうことじゃないんだけど」と言いたくなる、稚拙なモテたいアピール。でも、あの頃はそんな男たちをイイと思っていたのだから、どっちもどっち。

イマドキの子はモテたくないのだろうか。それとも、ガツガツモテたいアピールするのはカッコ悪いということなのか。そもそも「モテたい」ってなんだ?不特定多数にモテなくても、誰かひとりにモテればいいじゃないか。それともそれは「モテてる」と言わないのだろうか。そう頭がぐるぐるする。

自分の恋愛対象の性別の人から見て、魅力的な要素が揃っていることを「モテる」と言うなら、年齢や暮らす国によってだいぶ違うはずだ。10代の女の子の持つモテ要素と、30代の女性の持つモテ要素は違う。ケニアでは、豊満な女性がモテると言う。モデルのようなスレンダーボディはモテ要素にならないだろう。

石器時代、大きな獣を狩りで仕留められる男がモテたりしなかったか。ならばモテ要素には経済力(食わせる能力)も入るのか?入るとしても、見てくれが無関係というわけにはいかないのではないか。

そうだ。動物のオスだって、メスに自分の魅力をアピールして、選んでもらおうとするのだ。見た目も大事。そうすると、モテたいというのは、遺伝子を未来につなぐためにヒトに組み込まれた得体の知れない感情、だったりするんじゃないか。電車の中でぼんやり考える。

あれ?そしたら
「モテたい」という気持ちが薄くなるって、生体エネルギーの低下した状態?でもいまの20代が46%もそんな感じだとは、考えにくい気がする。

あれこれ考えてはみたけど、わからない。
そもそもモテたことがないわたしが、いくら考えても仕方ないのかもしれない。
「モテたい」の正体は、相変わらず謎のままだ。


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