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2023年の終わりに

朝、目が覚めたらすでに7時を過ぎていた。
昨夜は、21時くらいに歯を磨いた気がする。

普段は午前1時に寝て、5時半に起きる。こんなに寝たのは、いつ以来だろう。ぼんやりとした頭で簡単に身なりを整え、朝食に向かう。

お弁当を作る。家族のために朝食の支度をする。ゴミをまとめる。自分の身支度をする。後片付けをする。晩御飯の支度をする。そんな一切合切をする圧から解放される、年末の白馬。一年に一度の骨休め。

昨年母が亡くなった知らせを受け、慌てて帰った大晦日。あの日抜けるような青さだった空は、雨雲に覆われている。ゲレンデに出てはみたものの、降りしきる雨に気が萎えて、早々に退散する。

「お風呂、わいてますよ」
いつもより早い時間なのに用意してくれた、宿のご主人の好意に甘えさせていただく。自分で何もしなくていいって、最高。

お風呂上がりにiPadでU-NEXTアプリを立ち上げ、好きなドラマを一気観する。リアルタイムで観た時には気づかなかったことに、気づかされる。日本の俳優さんのすごさをまた、教えてもらう。

もうすぐ夕食の時間になる。
今日はなんだろうな?
子どものようにただ好きなことをして、お風呂やご飯を楽しみにできるこの時間が、もう少し続いてくれたら良いのに。

紅白が始まった。いつも年末に与えられるおやすみも、残りわずか。カウントダウンはまだ聞きたくない。


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