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親愛なるサラ・ブラウンへ

東京・帝国劇場に出現した1930年代のニューヨークの街。
あと何度か、あなたに会いに行く予定だったのですが、かなわず残念です。

福岡・博多座には一度だけ会いに行くことが出来ました。
生真面目で、芯が強くて、自由で、清廉で。
なにより、ハバナで心が解放されたかのように踊り、トランペットを吹き、嫉妬で喧嘩までしちゃうあなたは、とびきりキュートでした。
どうか、愛するオバダイヤと末永くお幸せに。

もし明日海りおさんに会うことがあれば、お伝えください。

公演を重ねるごとに深まるお芝居と、進化するソプラノと。
ミュージカルで人の心を震わせるには、歌の実力は欠かせません。
そのことを充分に理解しておられるからこそ、慣れない音域もきちんと使いこなせないといけない、とお考えだったのでしょう。
公演を重ねるたびソプラノの美しい響きが増していくのを、千秋楽まで劇場で感じたかったです、と。

老婆心ながら、結婚はした後がたいへんです。
そのあとの人生は、それまでの人生よりずっとずっと長い。
信仰が結び付けたお二人には、そんな心配は無用でしょうが、
時にはストレートに意見をぶつけ合い、時にはゆずりあいながら
お二人だけの関係を、築いていってください。

明日の大千秋楽も、元気にディンドンできますように。
観には行けませんが、祈っています。



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