三浦春馬と私 その1

私が彼をはっきりと認識したのは「アンフェア」。そう、篠原涼子演じる雪平に射殺される青年の役。「ん? あれ誰??」と感じ、短い出演シーンながら色濃く印象に残っていました。まさかあの数年後に「ラスト・シンデレラ」で篠原涼子の恋人役を演じるとは全く思っていませんでした。


そこから、「恋空」でガッキーと恋人役(死んじゃう)、「ブラッディ・マンデイ」で天才ハッカー・ファルコン役、地球ゴージャスの舞台、「サムライ・ハイスクール」で戦国武将と気弱な高校生役を見事に演じわけ、「大切なことはすべて君が教えてくれた」で20歳にして月9主演・学校の先生役。多部未華子さんとの共演映画「君に届け」でさわやかイケメン風早君を演じたのもこのころ。「ラスト・シンデレラ」では年上女性に惚れる御曹司役。


舞台ではその高い身体能力と歌唱力をいかんなく発揮する一方で、テレビドラマでは高い演技力とイケメンぶりで人気急上昇でした。(「ラスト・シンデレラ」のときまだ23歳というのも後から振り返ってビックリです)


で、世間的なイメージってもしかしてここらへんで止まっているんじゃないかと思うんです。さわやかイケメン俳優。舞台はお金出して観に行く人はそう多くないですし、なぜか日本のエンタメはテレビ出てナンボなところがあるので、テレビドラマとCM露出が知名度やご本人のイメージとリンクしていると思うのです。亡くなったニュース聞いた方も「イケメン俳優が一人亡くなった。まだ若いのにね」といった感覚ではないかと。最近「国宝級イケメン」という言葉をよく聞くようになりましたが、彼がそのランキングに入っているのは見たことありませんし、「逃げるは恥だが役に立つ」や「アンナチュラル」、「恋はつづくよどこまでも」など民放で高視聴率をたたき出している最近のドラマにも出ていません。ただ、「おんな城主 直虎」のイメージはあるかもしれませんね。でも私は断言できます。


三浦春馬さんは、ただのさわやかイケメン俳優ではありません。


どうしてただのさわやかイケメン俳優ではないと言い切れるのかについては、「三浦春馬と私 その2」からつづることにします。



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