見出し画像

今日のつわりは何じゃろな(12w5d)

頭痛でした。

朝目が覚めると吐き気が待っているのは、ここ1ヶ月お決まりの症状だったが、最近頭痛(+嘔吐)に置き換わりつつある。
今朝も目が覚めて頭痛がしたので、風邪がぶり返したのかと思って熱を測ってみたら平熱だった。ということは、今日の頭痛はつわりなのか。

呻きながら、ゼリーとりんごを食べ、カロナールを飲み、食べたものの半分を吐いたところで元気になった。本当にありがたいのは、吐いたら元気になれることだ。

妊婦界では有名な話かもしれないが、りんごはあんなに胃に優しそうな顔をしていながらめちゃくちゃ吐きにくい。何度、裏切り者めと思って喉を痛めながら吐いたことか。ひどい時には、食堂のどこかを傷つけたのか一緒に血も出てきたし、痛めた違和感が嘔吐感に近く、一晩中のどの辺りから来る吐き気に苦しめられたこともあった。
しかし、私にとってりんごは朝の生命線だ。毎朝食べられるりんごがあったからきもち悪さを幾分か緩和でき、他のものが食べられるようになった。私は食べづわりで空腹が体調不良に直結していたのに、食べられるものは極端に少なかった。りんごが食べられなければ何も食べられない。りんごを食べないという選択肢はなかった。
苦しい思いをしてりんごを吐いていたが、そのうち飲み物(時に麦茶や水などのサラサラした飲み物)を飲んでから吐く、ゼリーを食べてから吐くなど、嘔吐を補助する飲食物を摂取すると幾分か吐きやすくなるということを発見した。そこからはそこまで吐くのも怖くなくなった。
つわりを経験するまでは、吐き気を抑えるために飲むヨーグルトやりんごジュースなどを飲んでいたが、それは吐き気がおさまる場合の対処法で、むしろ吐き気がおさまらない場合は、麦茶や水など、吐き気が促進される飲み物を飲んで吐いた方が良いというのは新たな発見だった。吐くために食べるなんて発想も。

こんな苦しいことでも、発見があった。1ヶ月以上、吐き気と付きあうことなんで、この後の人生でもそうはないだろう。つわりも、貴重な経験だったのかもしれない。

なんて、綺麗な言葉で締め括りそうになっているが、まだ油断してはいけない。
つわりはかならず巻き返してくる。
今夜、今夕、油断してはいけない。奴は静かにやってやってくる。背後からやってくる。予告なんてしてくれない。気づいた時には手遅れなのだ。

「わたし、つわりさん。今あなたの胃の中で暴れてるの」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?