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人生の転機はいつもどん底から始まる

こんばんは、ハルログです。

今日はフリーズで仕事をした後、会社員として働くことになった時の内面の変化について触れてみたいと思います。

私はもともと大学を卒業して新卒で会社員を経験し、その後独立起業し、現在は会社員としてサラリーマンに戻った、という経緯があります。

正直、サラリーマンへ戻るときの心境は完全に「都落ち」でした。


頑張ってサラリーマン生活を抜け出した後、自分で自由にお金を稼ぎ、時間的にも自由な生活を手に入れました。

初めは本当に開放感がすごかったですね。いつ起きてもいい。会社にも行かなくていい。休みも取り放題。仕事するときはガッツリ仕事して、あとはやりたいことする、みたいな。

「自由だーーー!!」

と、それこそ心のなかでは絶叫してました。


ただ、ぶっちゃけ経済的な自由や時間的な自由は一ヶ月もすれば特別なものではなくなります。飽きてしまうんですね。

たまにお正月休みなんかの長期休暇で、休み疲れみたいなのありませんか?夏休みでも一番楽しいのは最初の一週間です。

自由って、不十分があるからこそ楽しいわけで、常に自由な状態が続くと、人間そこに楽しさやありがたさを次第に感じなくなっていきます。


なので、サラリーマンに戻るからといって、別にもう「自由」に対する未練はそんなにありませんでした。

でも、いざ就職活動を始めるとなった時に、かなり強烈な心理的抵抗を覚えました。

それは、

「敗者になってしまった」

という、失敗者の烙印を押されたようで、もうめちゃくちゃ嫌でしたね。

どっかで、「自分は一人で仕事してたんだ!偉いんだぞ!」みたいな、安っぽいというか、チンケなプライドがありましたし、

正直、サラリーマン=社畜として下に見るようなかなり傲慢な考えがあったと思います。

今では本当に薄っぺらいというか、器の小さなやつだなと自分でつくづく思いますし、サラリーマンの方のことは本当に尊敬していますし、今まで出会ったサラリーマンの方は私より全然優秀な方ばかりでした。(実際、私がサラリーマンとしてダメダメだったという話はまたどこかでお話できたらと思います。)


で、そういう中途半端な気持ちがあったからだと思いますが、一応就職するもののうまくいかず、会社を転々とする日々。

「なんでこんなにうまくいかないんだ…」

そう毎日絶望していました。


その絶望の日々の中で、ある時ふと気づいたんです。

「あ、安いプライドなんか捨てよう。自分なんて何もできないカスなんだから、一生懸命目の前の仕事に愚直に全力に取り組もう。」

そう決意してから、非常の良い巡り合わせで出会いや職場に恵まれたり、仕事も上手くいくようになりました。


今なら分かります。なぜ、会社員としてうまくいかなかったのか。

それは、自分の今までの価値観にこだわっていたからです。

サラリーマン=負け組という価値観でいたから、サラリーマンをしているときは地獄でした。そんなやつに良い仕事なんてできるわけもなく、「プライドだけ高くて仕事できないやつ」として周りからの評価も最悪でした。

でも、サラリーマンとして、しっかりやっていきたい、組織の中の一人として、ちゃんと貢献していきたい、と思えるようになってから、見る世界がまるで変わりました。 


そうして、自分自身も幸せですし、あらゆることがうまく回りだすようになったんです。

今ならまでの価値観を捨てる、ということは自分が死んで生まれ変わるということ。

成長のためには欠かせないイニシエーション(通過儀礼)です。

それを飛び越えることは非常に勇気のいることですが、思い切って飛び越えてしまえば、今までとは一つ上の次元の世界が見えます。それが成長です。

以前の私は、成長のためのイニシエーションのタイミングにきていても、今までの価値観に固執してしまっていた。だからうまくいかなかったのです。


人は、必ず成長のタイミングでこのイニシエーションを超えていかなければいけません。逆にいうと、最近うまくいかない、流れが悪い、という場合は、このイニシエーションのタイミングなのかもしれません。


其時大事なのは、過去の価値化を超えていくこと。「こうでないといけない」という執着を手放していくことです。

嫌だな、しんどいな、と思うことこそ、今自分が向き合うべきイニシエーションだったりするのですから。

最初は大変だな、と思うことも多いかもしれません。ですが、何度うまくいかなくても真摯に向き合っていると、ある時ふっと心が軽くなって、今までの価値感が

「どうでもいいや」 

と思える時がやってきます。私も今は再度独立したいと言う気持ちはもう殆湧いてきません。むしろ、組織人としていかに成長していけるか、というところに喜びとやりがいを感じている毎日です。

もちろん、独立してやっていくことも素晴らしいことだと思いますし、そっちのほうが向いている人もいると思います。ですが、何でもかんでもアーリーリタイヤや、今話題のFIREをすることだけが幸せではないよ、と。

数年前の自分に一番、ガツンとそう言ってやりたいですね。

ということで、今日はこの辺で。ありがとうございました。

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