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日本では写譜屋、米国ではMusic Copyist 一体、何をする人たち? <その1>
音楽に関わりのある仕事をされている人たちには、馴染みのある職業かもしれないが、音楽を聴いて楽しむだけの自分には、初めて耳にする職業だったのと、たまたま、アメリカでいう Music Copyist について知る機会があり、とても興味深かったので、note に書くことにした。
きっかけはドラマーのFUYUさん
プロのピアニスト、そして作編曲家としても活躍している岸田勇気さんが、ニューヨーク育ちの名ドラマー、FUYUさんを招いての対談を生配信されたのは6月12日のこと。
対談の中で、FUYUさんが、急遽、MISIAのツアーの仕事を引き受けることになり、今日、明日にも日本に行かなければならなくなった時の話をされた。「当時(29歳)、譜面もあまり書けなくて、アメリカって、譜面読むけど、そこまで書き込みあんまりしないから、. . . 必死の思いで、(NYから日本への)13時間のフライト中で書きながら来た。」と。これを聞いた時、ヘえ、ミュージシャンってそんなもんなのかと少し疑問に思った。
対談の内容はとても面白かったのだが、専門的な部分があったので、10代の頃ドラムを習っていたアメリカ人の友だちに会って、色々と教えてもらった。そこで、FUYUさんの譜面の話をしたところ、友人が ”Music Copyist” と呼ばれる職業について話をしてくれた。これがきっかけとなって、知りたがり屋の私は、日本にも同じような職業があるのかどうかインターネットで調べてみたところ、”写譜屋”と呼ばれる職業があることがわかった。
写譜屋
写譜屋は、クラッシクオーケストラの指揮者が使うスコア(総譜)や、作曲家や編曲家が書いたスコアから、各楽器ごとのパート譜を書き起こすことを仕事としている。指揮者が使うスコアや、作曲家や編曲家が書くスコアには、全楽器のパートが一緒に並べて書かれていて、そのままでは奏者には読みにくいため、各パートごとに書き起こされる。
写譜屋に求められることって、なんだろう?
当然、音楽に詳しいこと。奏者が、一目でわかるような楽譜を書けること。そして、奏者の耳に、いつ、どんな音が聞こえているのかを理解していること。さらに、良いページのレイアウトができるセンスを持っていること。また、作曲家、編曲家の書いたスコアには人それぞれ癖のようなものがあるので、そういったことも読み取り、それらをも生かしつつ、見やすい楽譜に書き上げられること。
写譜する際には、楽譜だけではなく、デジタルデータを元にコンピューターで作業することもあるそうで、とある写譜専門の会社では、コンピューターで譜面を作成する写譜屋も、手書きでの写譜を必ず学んでいるという。判断に迷うときには、「手書きならどう書くか」を基準としているそうだ。
写譜屋の歴史についてもっと知りたかったが、残念ながらネット上では見つけられなかった。ただ、写譜を専門にしている会社のいくつかは、創業40〜50年というから、それなりに歴史のある職業だとういうことはわかる。
続く…
写真 : 冒頭の写真は、左側はコンピューターソフトで作られた楽譜、右側が実際に手書きされた写譜。 Yamaha Web Myujin より転写
https://jp.yamaha.com/sp/myujin/
参考ウエブサイト :
きしだピアノCh.
https://www.youtube.com/channel/UC7MhWrfW2HH8_umBaVNbUGw
Yamaha Web Myujin 5/25/2020
https://jp.yamaha.com/sp/myujin/35505.html
AERAdot. 5/05/2017
https://dot.asahi.com/wa/2017050100053.html?
13歳のハローワーク公式サイト
https://www.13hw.com/jobcontent/02_01_18.html
#音楽 #楽譜#写譜屋#Music_Copyist#岸田勇気#きしだピアノチャンネル#FUYU
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