行ってきました！ 南座 三月花形歌舞伎
2024.3.11 京都南座 三月花形歌舞伎(午前の部) 松プログラム
出演： 中村壱太郎 丈、尾上右近 丈、中村隼人 丈 …
（以下文章では「さん」付）
🌟近松門左衛門といえば『曾根崎心中』が有名。
『女殺油地獄』は以前、違う役者さんで拝見していたので、今回は観たことがない演目の方、松プログラムを観劇することにした。
🔵〈乍憚手引き口上〉: 中村隼人さん👑
近松門左衛門歿後三百年
🟣玩辞楼十二曲の内 『河庄（かわしょう）』
紙屋治兵衛 尾上右近さん
粉屋孫右衛門 中村隼人さん
紀の国屋小春 中村壱太郎さん
🟣忍夜恋曲者（しのびよるこいはくせもの）『 将門（しょうもん）』
傾城如月実は滝夜叉姫 中村壱太郎さん
大宅太郎光圀 中村隼人さん
口上は撮影OK📷 「SNSにあげてください～」と隼人さん
🔵乍憚手引き口上
🤴中村隼人さん、会場後方から登場✨
口上は今回は隼人さんが担当で、自分の通路側席の横を隼人さんが通る・・・💗💗💗
席を選べる公演は可能なら通路側席、もしくは通路寄りの席を選ぶ。
🎫予約時にセンター前方席が空いていたが、いつも通り”通路側席”を選んで正解！予期せぬ眼福🤩
関西に住んでいても神戸郊外から南座は結構、遠～い。
三月花形歌舞伎、どうしようかな～、と迷っていたところ、『ヤマトタケル』出演後でお疲れであろう隼人さんがインスタ生ライブで「是非、三月花形歌舞伎来てください～」との呼びかけ。
この時、ダブルキャストだった市川團子さんが体調不良でお休みされ、團子さんの代役をされ昼夜、全出演。
インスタライブで團子さんの分、昼夜出演されることの大変さや三月歌舞伎への熱意が伝わってきて、「そりゃ、行かねば！」ということでチケット購入した次第🎫
今回の口上は、隼人さんの熱意に対して行くことを決めたことへのご褒美（?）みたいだった。
※口上の出演者はスケジュール化されており、予めネットで確認できる。それを知らずにたまたま観に行った公演が隼人さんだった。
🟣玩辞楼十二曲の内 『河庄』
～あらすじ～
妻子ある治兵衛は遊女小春と恋仲になり、心中の約束をする。
治兵衛が茶屋の河庄を訪れると、小春が侍の客の相手をしているが、この侍と見えたのは弟・治兵衛を心配する兄・孫右衛門だった。
小春が「心中したくない」、との心変わりに治兵衛は激怒。
治兵衛は、兄の説得に従い小春と別れることにする。
孫右衛門は、小春の懐から治兵衛の妻・おさんの手紙を見つけ、小春がおさんへの義理から身を引く決意をしたことを察する。
※近松門左衛門の『心中天網島』を改作した近松半二の『心中紙屋治兵衛』の上の巻を歌舞伎に移した一幕。
＜感想など＞
近松門左衛門、お得意の義理・人情の心中もの。
上方歌舞伎で関西弁が映える。
ダメンズを味のある演技でみせていただいた。
見どころのひとつ、花道から登場する治兵衛の魂の抜けた足取り～、のシーンは力の抜き方や繊細な動きで心情を表現している。
治兵衛と孫右衛門のやり取りも興味深く面白い。
小春の苦しく寂しい心情や別れると決めたことに対する芯の強さにも注目したい。
🟣忍夜恋曲者 『将門』
～あらすじ～
滅んだ平将門の恨みを晴らし、父に代わり天下を取ろうとする滝夜叉姫。
将門がかつて御殿としていた古御所に蝦蟇（がま）の妖術を使う妖怪が出ると聞き、大宅太郎光圀が征伐に来る。しかし、光圀の前に現れたのは、島原の傾城如月と名のる妖艶な美女だった。その本性を現すと大蝦蟇を従え光圀に対峙する。
＜感想など＞
ごっつい大きなガマガエルが出てくる妖怪もの🐸
チョコレートプラネットの松尾さんがこの歌舞伎のガマガエルを見たら、腰抜かすンちゃうか～、と心の中で思ってしまった（カエル🐸お嫌いなよう）。
この作品は立ち廻りと妖艶さが特に魅力がある。
いつもお世話になっているイヤホンガイドも立ち廻りのシーンを丁寧に解説していた。
最後の「屋台崩し」はスケールが大きく、見応えがある。
香りにもこだわられたようで、これは”生”でないと体験できない。
《参考資料》
・三月花形歌舞伎 筋書 ＜2024.3＞
・歌舞伎美人 歌舞伎総合公式サイト ↓ ＜2024.3.19現在＞
歌舞伎美人 (kabuki-bito.jp)
🚅【近松門左衛門の里：福井県と北陸新幹線福井・敦賀開業PR】
三月花形歌舞伎の演目の作者: 近松門左衛門没後３００年里発信 & 北陸新幹線 福井・敦賀開業の宣伝で展示などがされていた。
★最後までお読みくださり、ありがとうございます。
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