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欲望という名の電車

お久しぶりです。
1回目の投稿からかなり時間が空いてしまいました。気が向いたとき、または憤慨してエネルギーが有り余っているときに更新して行くスタイルでやらせていただいております。

さて。2回目の投稿は



文学座「欲望という名の電車」を観てきました!!!



いやー、ここに記事をかくということはお分かりの通り、わたしは途中で帰ろうかなと思うほどのつまらなさでした。

でも、もはやそうだと観る前から思っていました。文学座の欲望という名の電車って多分こんな感じだろうなって。そのままだった。なのでまぁある意味想像通りだったわけですが、想像通りだったから観なくて良かったなというのが一番の感想です。


 

はい、細かい感想いきます。




まず、全体的な演出などについて。



てゆうかさ、スリル足りなくない?




欲望という名の電車って1人の女の人が狂っていく姿を描いたハラハラドキドキするような話にも関わらず、全然そういうふうに仕上がっていないの。

要因としては恐らくテンポが緩い。あとは、アクションも段取りぽくて芝居になっていないから、迫力が全然ないんですよ。殴り合いやレイプシーンとかもっと目を覆いたくなるようなシーンにしないと、観ていてハラハラしないんですよ。ショックを受けないから、ブランチの苦しみが薄まるんですわ。それから、




細かいところの描写が雑!!



ブランチが初めてステラの家に到着したときに、お酒を棚から出して呑むのですが、なんでそこにあるって知ってるの?ってくらいすぐに見つけて呑むんですよ。

嘘やろ、そんなの。な。

それから狭い底辺の家という設定なのに、バスルームにいたらなにも聞こえないんかというほど、部屋で話されてる内容が共有されずに進むんです。

バスルームにいるブランチには聞こえない設定にするなら、もっと内密に話す芝居にするべきだし、バスルームにいるブランチにわざと聞かせるような設定にするなら、目の前の人だけじゃなく、そっちにも意識が向いているという芝居をしないといけないと思うんだわさ。
そして、それによってブランチも出てきた瞬間にもっと違うビヘイビア出てくるやろ。
そういうので、芝居の奥行きって出るもんちゃうんか。そういうのは役者の力量もあるけど、演出の読解力の問題が大きいと思うわけです。
キャラクターが発している台詞のベクトルが、目の前の相手にのみいっているのか、もしくは別の人に聞かせたいのか、聞かせたくないのか。
会話ってもっと複雑に構成されているんやで!

そんでもって美術とか物の配置とかが絶妙に芝居を邪魔してる。全然効果的じゃない。何考えてんねん、演出。


結局全てひっくるめていうと、つまり、


演出の考えが足りない



ということでした。

それから俳優陣



主役の山本郁子さん



はい、上手にできましたね。
でも、それでいいんですか?上手なお芝居やることが俳優の仕事かな?
あなたの体を使ってブランチの苦しみとか悲しみを観客に伝えてほしかったわ。
なんにも伝わらなかったよ。見せ方ばっかり上手で。そんな風になったら俳優はおしまいだと思うのよ。ビビアンリーはやっぱり天才だったわと今回観て思っちゃったよ。俳優として、もっと挑戦するべきだった思う。本当の俳優なら。


あとは、もうまとめて全員、そつなくこなしてるけど、だからなに?のみです。

あと小林勝也さんのあの最後にチラッと出てきて、全部持っていきます感もう飽きたわ。
無駄に意味深で作品全体と調和してないんだわ。
役を自分のカラーにするのはいいけど、役割きちんと果たしてからやれや。


毎回毎回文学座って観るともういいやってなる。想像通りなんだもん。誰も戦ってないんだもん。だから年寄りしか観にこないんだわ。


また行くかもしれないけど、私はもう文学座はいいです。


今回もわさび効きすぎちゃったかな!

瓶ビール寿司子でした。


欲望という名の電車
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