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Your Lie in April 四月は君の嘘 観賞

こんにちは。
暫く気持ちが谷底まで落ちていましたが、ここ最近は、ミュージカルを立て続けに見にいけて、幸福度が爆上がりしていた私です。笑

”The Phantom of the Opera”(まじ、何回目なんだろう…アメリカの分入れたら15回くらいかもしれません。。)
”Your Lie in April”
”Mean Girls"
”Spirited Away”
…いや〜どれも良かった。ロンドンのこのミュージカル文化は本当に素晴らしいと思います。

まずは、”Your Lie in April”のウェストエンド版のざっとした感想を。

ピカデリーサーカスすぐそばの劇場
セットはこんな感じ

先に言っておきますと、とっても良かったです!!

”Your Lie in April”(四月は君の嘘)は、ご存知の方が多いと思いますが、
日本の漫画が原作です。
まずは日本でミュージカル化された様ですね。
そして、ミュージカルの本場であるロンドン・West Endに渡ってきたと。
(West End版は、歌も台詞も全て英語です。)

最近、日本のコンテンツをWest Endで本当によく見かけるようになりました。
今大人気の「Spited Away(千と千尋の神隠し)」だったり、
来年常設が決定した「My Neighbour Totoro(となりのトトロ)」だったり。
去年は「Death Note」のミュージカルもやっていました。
ロンドンでの根強いアニメ人気は、確実に背景にあるとは思います。
…とはいえ、「アニメが人気だから」という理由だけでは、ここまで成功はしないと思うんですよね。
それぞれのミュージカル/舞台の演出がよく構成されていて、かつキャストもレベルが高いので、やはり完成度の高さがあってこそだと思いました。

…とはいえ、今回意外(?)だと思ったのは観客層。
日本の漫画が原作なので、正直若者だらけだろうと思っていたのですが、
意外にも老夫婦だったり、ご年配の客層も多かったです。
私の両隣も老夫婦でした。
しかもこう、「ミュージカル何回も見てまっせ」ていう感じのご夫婦。笑
「日本の漫画のストーリーがこのご夫婦に受け入れられるんだろうか…!?」と勝手にハラハラする私。w

ちなみに、私は原作漫画を3巻までしか読んだことがなかったのですが、
原作を全く読んでいなくても全く問題ないと思います!

では以下、ざっと雑感を。


・キャスト

日本の漫画が原作ということもあり、キャストは基本的にアジア系。
ヒロイン・かをり役のMia Kobayashiさんが素晴らしかったー!!

(↑ヒロイン・かをり役のMia Kobayashiさんのインスタ。)

元々彼女を知ったのは、West End Liveでのパフォーマンスだったのですが、
その時は「なんか美しい人がいる」くらいにしか思っていなかったんです。←

↑West End Liveでのパフォーマンス

West End Live、毎回音響悪いですし…。
なので、大変失礼ながら、あまり歌唱力の期待値をそこまで上げずに見に行ったんです。(本当に失礼)
そしたら、びっくり…もうめっちゃ上手だし、ご本人もゴージャスで舞台での存在感すごいし…圧倒されてしまいました。

公正役の方は、私が見に行った時は代役のJojoさんでしたが、
彼もすごく良かった!
本当にさ…代役がこんなにすごいって、どれだけWest Endには才能たちが隠れているんだ…。(定期)

アジア系のキャストが集結して、活躍するのを見るのが喜ばしい一方で、
”アジア人枠”の役柄を超えて、もっと色んなミュージカルでアジア系キャストが活躍しているところ見たい」とも思いました。
いや、「あなた何様?」という意見なのは承知で、
かつ、Nathania OngさんのようにWest Endで活躍しているアジア人もいらっしゃることも承知なのです。
(Nathaniaさんは、以前レミゼでエポニーヌ役をやっていて、現在はハミルトンでイライザを演じています!)

でもやっぱり、
ビッグネームのミュージカルで、主役級の役柄…となると、アジア系のキャストはまだあまり見ないなぁという印象です。(印象ね!)

別に「アジア系が虐げられている!」と言いたいわけでは全くないのですが、
アジア系のファントム(オペラ座の怪人)を見たいし、
アジア系のエルサ(Frozen)も見てみたいのです。
West Endで!
(Frozenは来月クローズしてしまいますが。涙)


・ストーリー

※ネタバレありますので、ご注意を。

日本の漫画を30年以上読んできた人間からすると、
「あぁ…親がスパルタ系か…」
「あぁ…病気系か…」
と先が読めてしまうのですが←、
かをりが最後亡くなってしまったシーンで、
周りの観客から啜り泣きが聞こえてきたのが印象的でした。

ムーラン・ルージュもそうなんですが、
あんなに途中までハッピーでアゲアゲなのに、
最後にガクンと観客を悲しみの底に突き落としてくるのが辛いです。

そして、日本の漫画にありがち?なのが、
やり方が周りくどい!w(恋愛面において)
元々、かをりは公正に会いたかったけど、初め「渡(公正の友達)が好き」と言って近づいたり…。
公正も、かをりのことが好きだけど、渡に気を遣っていたり、
そんな渡も、かをりと公正の気持ちを察していたり…。
もう、YOUたち、もっと自己中になれよ!!
と声をかけたくなってあげます。←

この日本の漫画独特な、
・好きな相手にストレートにいかない、
・友達に気を遣う
この傾向は、West Endの観客にはどう思われるんだろう、とちょっと気になりました。笑

・その他

衣装素敵でした〜!
特にバイオリン演奏者の女の子たちが、ターンすると、
ロングドレスがフワッと花のように広がるので、上の席から見ていて楽しかったです。

また、”かをりのバイオリンの中の人”がいたのが面白かったです。
「な、なるほど…!」と。

さすがに”公正のピアノの中の人”はおらず、
公正役の人は劇中クラシックの曲を弾かなくてはいけないので、(しかも途中で結構ガチで弾かなきゃいけない場面あり)かなり疲れるだろうなぁと思いました。

あと、すごくどうでもいいけど、
公正のライバルたちが、
「コウセイ•アリマ!」
て叫ぶシーンが何回かあるのですが、
コウセイ•アリマ呼びなのに、発音が日本語の発音だったのが面白かったです。
※コウセェイ•アリィマじゃない。


…相変わらず、何が良いたいのかよく分からない感想文ですが、
Your Lie in Aprilは良い意味でWest Endに新しい風を吹かせてくれたなぁと感じました。
期間限定の公演でしたが、是非また戻ってきてほしい!

それでは、また

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